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世界初、水エマルジョン燃料運転実用化達成に目途

2012年07月27日

川崎重工は、地球環境の保全と更なる改善に貢献するために、様々な技術開発に積極的に取り組んでいますが、その一環として川崎汽船株式会社と共同開発した水エマルジョン燃料*1)供給システムを58,000トン型ばら積運搬船*2)に搭載して実船試験を実施しています。

これまでに、半年間を超えて長期にわたる水エマルジョン燃料運転を継続して来ました。

 

【水エマルジョンによるNOx低減の原理】

img1207-1.jpg今回の長期実船試験に先立ち2011年1月には舶用C重油水エマルジョン燃料を用いて海上試運転を実施しており、窒素酸化物(NOx)の低減、主機関の性能などを確認しております。今般の長期実船試験では、舶用C重油水エマルジョン燃料にて、2012年3月までに合計約2740時間の水エマルジョン燃料運転を実施しました。半年間以上の長期実船試験では継続的に水エマルジョン燃料運転が問題なく実施され、排ガス性状、機関性能が正常であることが確認でき、また、乗組員の操作性についても問題無いことが確認できました。

この運転実績から、世界で初めて船舶において水エマルジョン燃料運転実用化のめどが立ちました。

 

【水エマルジョンシステム概要図】

img1207-2.jpg

 本船は今後も引き続き、水エマルジョン燃料運転を継続し、機関・燃料系統の性能及び耐久性の確認を行うこととしています。

 

*1)
国際海事機関(IMO)により2016年から国際航海に従事する船舶からの窒素酸化物(NOx)排出量の3次規制が実施されることになり、舶用ディーゼル機関からのNOx排出量は特定規制海域において1次規制値から80%削減することが義務づけられます。水エマルジョン燃料は、NOx低減や燃費改善技術として注目されており、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)システムや選択触媒還元(SCR:Selective Catalytic Reduction)システムなど他の技術と組み合わせて、3次規制が求める80%削減をEGRやSCR単独よりも効率良くクリアすることを想定しています。

*2)
船  種: 58,000DWT BULK CARRIER
主  機: 川崎-MAN B&W 6S50MC-C
最大出力: 8,630 kW x 116 rpm
起  工: 2010年8月
引  渡: 2011年1月
建  造: 川崎重工業㈱神戸工場

以上

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