※上図のアルファベットをクリックすると各部の説明が表示されます。
   
   今日の旅客機のほとんどは、ジェットエンジンを装備している。ジェット機は、燃焼ガスを後方に噴出させる際に生ずる反作用力(推力)によって推進する(右図参照)。ジェットエンジンは軽量で推力を効率よく発生させることができ、広い作動範囲で調整を容易に行なえることから急速に普及した。なかでもターボファンジェットというタイプが主流になっている。

 ジェットエンジンは人命を預かる旅客機に装備されることから信頼性が高いことが最も重要であり、その上で(1)燃費がよいこと、(2)軽量小型であること、(3)低公害性が求められる。また整備性がよいことも大切な要素である。
これらの要素をクリアするため、イラストに付記したように、最先端技術を駆使したさまざまな技術開発がなされている。

(ターボファンはファンを通った空気の一部を燃焼させずに外側のバイパスに流し、エンジンの排気ノズルの中で燃焼ガスと合流させる。こうすると推進効率が向上し、騒音も減るので今日のジェット機の大半がターボファンである。)


 
 飛行機が前進し、主翼の上下を空気が流れると、翼型の作用により上面の圧力が下面のそれより小さくなる。その圧力差によって主翼に揚力が生じ、飛行機は浮揚する。飛行機に前進するための推力を与えるのがジェットエンジンだ。ジェットエンジンは燃料(通常は灯油系)を燃やして、その燃料ガスを高速の噴流として後方に噴出する。そうすると飛行機に反作用力が働く。これが推力になる。
 
     
   当社のジェットエンジン研究は1942年に着手した「ネ」シリーズ開発に始まる。翌年には飛行試験に成功し、これがわが国で初めてのジェットエンジン搭載機による飛行であった。
 戦後1954年米極東空軍のオーバホールに始まったジェットエンジン事業は、その後大型旅客機用エンジンの国際共同事業をはじめ、超音速輸送機といった国家プロジェクトにも積極的に参画してきた。現在では、防衛庁向けのヘリコプター用エンジンなどを製造するとともに、日米英など5カ国の共同開発による中型旅客機用V2500(エアバス社A320、ボーイング社MD-90)をはじめ、大型旅客機用RB211/トレント(ボーイング社B747/B767/B777・エアバス社A330/A340)、PW4000(ボーイング社B747/B767/B777/MD-11・エアバス社A300/A310/A330)および小型旅客機用CF34ターボファンエンジンを手がけている。また各種航空機用エンジン研究開発にも参画している。
   
 
 
 
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