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第177号 鉄道車両特集号

車体支持装置及び鉄道車両
-より安全な鉄道車両を提供する-

[ 特許・実用新案紹介 ]

特許 第5897128号
発明者:佐藤 與志、多賀 之高、中尾 俊一、磯村 一雄
玉置 誠、白川 淳一、村田 紘一

 

 

 

鉄道車両がカーブ部の出入口(緩和曲線部分)を通過する際、軌道が平面状態からカント*状態に変化するため、ねじれにくい剛な鉄道車両から見ると軌道がねじれた状態になる。この状態では、車輪間の輪重(車輪一輪にかかる垂直方向荷重)のバランスが崩れ、輪重抜け(ある車輪の輪重が極端に小さくなる状態。鉄道車両の脱線原因の一つ)が発生する(上図)。その対策として、従来は、車体と台車の間に設置される空気ばね内圧を電気的に制御していたが、電源喪失時などの非常時に輪重抜けの抑制が難しくなる。
そこで、非常時にも機能するとともに既存の鉄道車両に適用可能な輪重抜け抑制機能を有した車体支持装置を発明した。本車体支持装置は、鉄道車両が緩和曲線部分通過時に、前方台車と後方台車とを逆方向にねじれさせる(矢印の方向)もので(下図)、アンチローリングバーと反転機構の組み合わせや油圧シリンダを利用することで実現する。
当社では、シミュレーションや実車体モデルによる定置試験を行い、本車体支持装置が高い輪重抜け抑制効果を有していることを確認している。急曲線部が多く、輪重抜け抑制のニーズが高い地下鉄への本装置の適用を目指し、さらなる技術開発を継続している。
* カント:外側のレールを内側よりも高くすること

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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