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第177号 鉄道車両特集号

鉄道車両用台車
-革新的な鉄道車両用台車「efWING」-

[ 特許・実用新案紹介 ]

特許 第5442167号
発明者:西村 武宏、中尾 俊一、楠 武宜、奥村 泰史

 

 

 

省エネルギーに対する強いニーズに応えるため、鉄道車両の軽量化を進めている。鉄道車両は主に「構体」と「台車」の二つから構成されているが、構体については軽量化の限界に達している。当社はさらなる軽量化を達成するため、台車の軽量化に取り組んでいる。
従来は、鋼製の側バリと、サスペンションとして機能するコイルばねとを組み合わせて台車を構成していたが、本発明では、サスペンションとして機能する板ばねを側バリとして採用し、コイルばねを省略した(上図 )。さらに、構体を支える横バは当接部材を介して板ばね本体の上に載置し、また、板ばねも支持部材を介してその両端部を軸箱の上に載置するのみで、従来台車のようにボルトやピンなどで結合していない(下図 )。これにより、横バリ~板ばね~軸箱の支持構造を簡素化し、組立作業性を大幅に向上させた。さらに、横バリ~板ね~軸箱のねじり力が低減されたことによって補強が不要となり、一台車当たり約450kg(米国走行試験台車実績)という大幅な軽量化を達成した。
この特許で実現した「efWING」は、航空機分野で培った生産技術を生かして本発明の板ばねにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用した。米国での約4, 500kmの走行試験で基本性能と走行安全性を確認し、すでに2014年3 月から熊本電気鉄道(株)で営業運転に使用されている。他の鉄道事業者からの注目度も高く、さらに国内外に広く展開していく。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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