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第174号 モーターサイクル&エンジン特集号

鞍乗型車両の排気装置
-厳しい騒音規制をクリアしつつ、マフラのデザイン性と操縦安定性を向上-

[ 特許・実用新案紹介 ]

特許 第5187956号
発明者:英 浩太郎、北川 和三、神澤 龍彦、若原 一剛
内野 善仁、金澤 智裕、大野 雅史、城﨑 孝浩

 

 

 

日本では、世界一厳しい騒音規制がモーターサイクルに求められている。従来は、マフラにより排気騒音を消音していたが、それだけでは、騒音規制値をクリアすることが難しくなってきた。カワサキのモーターサイクルを代表するモデルの一つであるZX-6RおよびZX-10Rは、限られたスペースを有効利用し、排気騒音を消音する本発明により、騒音規制値をクリアした。 上図に示す通り本発明の排気装置では、エンジンと後輪の間の比較的広い空間があるマフラの上流側の排気通路に消音チャンバを設けている。消音チャンバには、複数の貫通孔が形成された消音パイプが貫通しており(下図)、排気ガスの一部が貫通孔を通って消音チャンバ内に抜けることによるレゾネータ(共鳴器)効果で、排気騒音が消音される。さらにマフラでも排気騒音が消音されるため、マフラの形状を大きくすることなく十分な消音効果を得ることができる。 本技術を採用することによりマフラを小型化して、デザインの自由度を向上させることができた。さらに、車体中央下部に排気系統を集めることで車両を低重心化し、操縦安定性が向上できた。このように本発明により騒音規制値をクリアしただけでなく、カワサキのモーターサイクルに大きな付加価値をもたらした。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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