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第173号 分散型発電システム特集号

蒸気タービン発電システムの起動方法、蒸気タービン発電システム
-シンプルな起動システムで、熱エネルギーを有効利用-

[ 特許・実用新案紹介 ]

特許 第4885299号
発明者:山本 浩義、杉本 智彦、鈴木 宏和、三宅 直樹

 

 

 

本発明は、蒸気タービン発電システムをシンプルな構造と制御で起動する技術である。熱媒体を蒸気タービンへ導くバイパス管と起動弁を設け(図1 )、これらを利用してタービンを起動する。起動から定格運転までは、以下の手順で行う(図2 )。
① 起動弁のみを開いて、バイパス管から蒸気をタービンに供給する。
② タービンと発電機の回転数を同調用回転数N1まで上昇させる。
③ タービンと発電機の回転数をN1で保ち、電力変換装置のコンバータ指令回転数がN1になる(同調する)ように制御する。
④ タービン、発電機とコンバータが同調すると、発電機の回転数が電力変換装置で制御可能となる。ここで主蒸気止め弁を開く。
⑤ 主蒸気止め弁を開くと、主蒸気菅からも熱媒体がタービンに供給され、電力変換装置が発電機との同調を保ちながら、タービンの回転数を定格回転数N2まで上昇させ、定格運転に入る。
これにより、発電機の起動用モータや発電機の回転数をN2に保つためのガバナ機構を用いないで、シンプルな構造と制御でタービンを起動できる。さらに、本技術を産業機械などからの排熱を利用するバイナリー発電システムに適用した。熱源としては、ゴミ焼却場の排熱や地熱などがあり、今まで利用できずに廃棄していた熱エネルギーを有効利用することで、温室効果ガスの削減に貢献する。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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