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第170号 鉄道車両特集号

特許 第3778864号 車両
-快適な旅客車を実現する-

[ 特許・実用新案紹介 ]

発明者:秋山 悟

 

 

 

国内の鉄道車両は座り心地(クッション性や座部の保温など)の向上のために、表皮材は布製などのクッションになっている。しかし、温暖な地域を走行する車両は、保温などの必要がなく、いたずらの防止の目的も兼ねて、腰掛にはクッションが設置されておらず、表皮材は合成樹脂やステンレス鋼になっている。このような腰掛の場合、クッションがあるものと比べて吸音性が劣り、客室内の騒音が大きくなってしまう。これを解消するのが本技術である。
本技術は、図1に示すように腰掛と側壁で吸音用空間を作り出し、さらにパンチングメタルを腰掛の下部に取り付けてヘルムホルツ共鳴器を構成している。それにより床部などから客室内に入った騒音を吸音する。さらに、吸音用空間にグラスウールなどの吸音材を配置することで、より一層、吸音効果を高めることができる。また、パンチングメタルを床に対して傾斜させることで、幅広い周波数領域で吸音効果を発揮することができる。
本技術は、香港鉄路有限公司(旧九広鉄路公司)の通勤鉄道車両に採用されており、2003年の開業時には、世界で最も静かな通勤鉄道車両と賞賛された。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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