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第167号 陸・舶用機械特集号

特許 第3725492号 圧縮型弾性継手装置
-回転機械のパイプ役-

[ 特許・実用新案紹介 ]

発明者:栢本 進

 

 

 

エンジンと発電機・ポンプなどをつないで動力を伝達する弾性継手装置である。
エンジンと負荷側の装置は、それぞれ熱膨張で上下・軸方向に動くので、このずれを継手部の弾性変形で吸収する必要がある。また、エンジンにはトルクの変動があるので、負荷側に変速機などの歯車装置を装備した場合、歯面に加わる力の変動を継手部のダンピング機能で抑制する必要もある。さらに、エンジンも発電機もそれぞれで仕様が決定されており、結合した状態でのねじり振動の共振は継手部で避けるしかなく、継手部のダンピング機能が共振点や振動の大きさを下げる役割を果たす。継手部を構成する弾性体の中味は強度的に一番強い天然ゴムであり、これを駆動側・負荷側のフランジに装備した5本の腕で挟み込んでいる。
従来の継手では、弾性体がせん断型の一体構造だったのに対して、圧縮型の分割構造で伝達することで、強度および可とう性に優れ、より大きなトルク変動、偏芯を吸収でき、耐久性・メンテナンス性を高めた。また、万一、ゴムエレメントが破断しても動力伝達は可能になり、フェールセーフ設計となっている。この川崎圧縮型継手を「KC継手」と称している。
従来のKEシリーズは6,200台を納入した実績を持つが、新しいKCシリーズもすでに83台の受注が決定している。欧米、オーストラリア、中国、韓国でも特許を取得しており、漁船や客船などの舶用主機関、陸用の発電設備やポンプなどの舶用および陸用プラントの軸系に幅広く世界で利用されている技術である。

川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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