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新開発の舶用電子制御ディーゼル機関の初号機を完成

2005年02月08日

 

川崎重工は、新開発の舶用電子制御ディーゼル機関の初号機を完成しました。本機関は、(株)川崎造船が南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)で建造する川崎汽船(株)向け5,000台積自動車専用運搬船3隻シリーズの第1船に搭載されます。なお、本機関はシリンダ径が60cmの電子制御ディーゼル機関としては世界で初めてとなります。

今回完成した電子制御ディーゼル機関は、豊富な実績を誇る川崎-MAN B&W MC型ディーゼル機関を電子制御化した「川崎-MAN B&W ME型ディーゼル機関」(以下、ME型機関)です。本機関は、低燃費でシリンダ潤滑油をセーブした運転が可能で、低回転での安定運転を実現することにより操船性の向上を図るとともに、排気ガス中のNOx、煤塵を減少させるなど環境に配慮した製品です。

ME型機関の主な特長は、以下のとおりです。

(1) 従来、カム軸、チェーン装置で駆動していた燃料噴射および排気弁の開閉を、高圧油を介して高速の電磁弁で制御します。
(2) 燃費最適モード、低NOxモードなど各種モードを設定して運転中に最適な制御を行います。
(3) シリンダ潤滑油の注入量およびタイミングを電子制御し、その最適化を図ります。
(4) 従来より低回転での安定運転が可能となります。


当社は、1911年にMAN社(ドイツ)と技術提携しディーゼル機関の製作を始めました。1981年(昭和56年)にはMAN社とB&W社(デンマーク)の合併を受けて、当社はMAN B&W社と新たに技術提携し、川崎-MAN B&W型2サイクルディーゼル機関の製造を開始、これまでに1,000万馬力を超える製造実績を有しています。

また、ME型機関に関しては、川崎汽船(株)向け自動車専用運搬船3隻への搭載に加え、同社向け8,000個積みメガコンテナ船2隻にも搭載が予定されており、当社は今回完成した初号機を含め、現在、計5台受注しております。

当社は、舶用機関の環境対策が注目される中、新開発の電子制御ディーゼル機関を環境対応製品として、今後も積極的に営業展開していきます。

□電子制御ディーゼル機関の概要

機関名称 : 川崎-MAN B&W 7S60ME-C
出 力 : 12,500 kW
回転数 : 99 rpm
シリンダ直径 : 600 mm

 

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川崎重工技報
川崎重工グループの多彩な製品と、それらを支える様々な先進技術をご紹介する技術情報誌です。

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