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ロールス・ロイス社の最新鋭旅客機用エンジン「TRENT1000」中圧圧縮機モジュールを初出荷

2006年08月28日

 



  川崎重工は、ロールス・ロイス社(英国)の最新鋭旅客機用エンジン「TRENT1000」の中圧圧縮機(IPC)モジュールの組立を完了し、同社のダービー工場に初出荷しました。

当社は、ロールス・ロイス社の旅客機用エンジン「TRENT1000」の開発・生産プログラムに参画し、現在同社と共同で開発を進めています。当社は同プログラムにおいて、IPCモジュールの設計・製造・組立を担当し、2005年10月よりIPCドラムなど部品単位で納入しており、今回IPCモジュールの部品製造から組立までの工程を完了し、モジュールとして初出荷したものです。

当社が今回出荷したIPCモジュールは、フライング・テストベッド用エンジン(飛行状態でエンジンの運転試験を行うため、ロールス・ロイス社が所有する機体B747に搭載する)に組み込まれ、2006年末より同試験が行われる予定です。IPCモジュールは、最新の設計・製造技術を取り入れた8段のチタン合金製ディスクを電子ビーム溶接したIPCドラムにブレード(動翼)およびベーン(静翼)を取り付けたIPCローター、IPC ケース、フロントベアリングハウジング等で構成される、エンジンの非常に重要な部位です。
今後は、飛行試験用エンジンに組み込まれるIPCモジュールの製造を開始し、引き続き、量産エンジン用IPCモジュールの製造を行う計画です。

「TRENTシリーズ」は現在4機種をラインアップし、これまで約1,700台の受注実績を持つロールス・ロイス社の主力旅客機用エンジンです。「TRENT1000」は、「TRENTシリーズ」の最新モデルとなる推力53,000~75,000ポンドの最新鋭旅客機用エンジンで、2007年に型式証明を取得する予定です。同エンジンは、ボーイング社(米国)が開発中の新型旅客機「787 ドリームライナー」(250~300席クラスの中型機)への搭載が決定し、すでに全日本空輸、ニュージーランド航空、ノースウェスト航空、LOTポーランド航空、アイスランド航空、ILFC、LCAL(香港)、ブルーパノラマ/ペガサス・アビエーション・ファイナンスよりエンジン受注を獲得しており、同エンジンが搭載された新型旅客機「787ドリームライナー」の就航は2008年を予定しています。

当社とロールス・ロイス社は、1959年に航空機用エンジン「オリフュース」のオーバーホールに関する技術提携契約を締結して以来、防需航空機用エンジン、旅客機用エンジン、舶用ガスタービンエンジンなどの幅広い分野で緊密な協力関係を築いています。
特に、旅客機用エンジンの分野では、同社の「RB211」(B747/B767用)、「TRENT700」(A330用)、「TRENT800」(B777用)、「TRENT500」(A340-500/600用)などの開発・生産プログラムに当社が参画しているほか、「V2500」(A320シリーズ用)の国際共同開発・生産事業についても両社共に参画しています。

今後とも当社は、エンジン開発技術力の高度化、生産基盤の強化を進めるとともに航空機用エンジンの共同開発・生産プログラムへ積極的に参画するなど、航空機用エンジン事業の発展に注力していきます。

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