双日と川崎重工、パキスタン最大規模の尿素製造設備を130億円で受注(カワサキプラントシステムズ)

2006年08月10日

  双日株式会社と川崎重工は双日株式会社を主契約者として、パキスタンの有力財閥であるファティマグループのファティマファーティライザー社(Fatima Fertilizer Company Ltd./本社:ムルタン市)から、総プロジェクトコスト約4億ドル(約460億円)の肥料製造設備の中核プラントである尿素製造設備と肥料製造設備全体のエンジニアリングおよびプロジェクトマネジメント業務を約1億1千万ドル(約130億円)で受注しました。

ファティマファーティライザー社がパキスタン中部のサディカバット市近郊に建設する肥料製造設備は、天然ガスを原料にして、アンモニアから尿素をはじめ各種合成肥料を生産するもので、一日あたり1500トンの尿素を生産する同国最大規模の設備です。
双日はファイナンスのアレンジをはじめとする契約全体の取りまとめを担当し、川崎重工は尿素製造設備納入や肥料製造設備全体のエンジニアンリングおよびプロジェクトマネジメントを担当します。尿素製造設備は、2009年末に完工する予定です。

現在、パキスタンでは国内の主要産業である農業を維持、育成するために旺盛な肥料需要があります。このため、同国では貴重な資源である天然ガスを化学肥料製造の原料に振り分ける政策をとっており、肥料製造設備の新設や増設、古い設備の更新が活発化しております。

双日は、ファティマグループと繊維機械設備納入など、20年以上にわたる取引を通じて信頼関係を築いています。一方川崎重工は肥料製造設備分野においてイラン、中国など海外でのプラント納入実績を重ねており、豊富な経験と技術力を有しております。今回の商談では、双日と川崎重工が提案するコンパクトで最先端の肥料製造設備技術が評価され、初期の段階より独占交渉権を得て成約に至ることができました。

双日とカ川崎重工は、今回の受注を契機として、今後もパキスタンおよびアジア市場に引き続き注力して参ります。