「環境・社会報告書2006」の発行について

2006年07月31日

  川崎重工は、「環境・社会報告書2006」を7月に発行しました。当社の本報告書は、1999年に重工業業界で初めて発行して以来、今回で8回目の発行となります。

今回、当社は、これまでの「環境報告書」を「環境・社会報告書」と改め、社会性報告の充実を図りました。本報告書では、まず当社の概要や環境に対する考えを紹介するとともに、環境報告として、当社製品が環境とどのような関わりを持っているのか、製品のライフサイクルを通しての環境配慮の内容にスポットを当てています。また、社会性報告では、社会、お客様、従業員とのかかわりについて紹介しています。

当社は、環境経営を力強く推進していくための中長期環境ビジョンとして、「環境理念」、「環境経営」、「環境配慮製品」、「環境配慮生産」、「環境コミュニケーション」の5つの切り口から、「2010年のあるべき姿」を策定し、これを実現するための3ヵ年計画として「第4次環境経営活動基本計画(2003~2005年度)」を展開してきました。今回の報告書では、第4次計画の実績評価をまとめるとともに、本年度より開始する「第5次環境経営活動基本計画(2006~2008年度)」の重点施策を明示しています。
「第5次環境経営活動基本計画(2006~2008年度)」の重点施策の概要は次の通りです。

第5次環境経営活動基本計画(2006~2008年度)

環境理念 ・IT活用による環境教育システムの構築・運用
・川崎重工グループ従業員への環境啓蒙活動の継続
環境経営 ・関係会社のEMS構築をグローバルに推進
・「環境リスク再レビュー活動」の推進
・環境危機管理体制の確立
・環境経営情報管理システムの構築
環境配慮製品 ・製品ライフサイクルでの環境負荷の低減化
・グリーン製品の提供拡大
環境配慮生産 ・環境関連法規、協定等の遵守
・生産活動における環境負荷低減の推進
・有害化学物質削減計画の実行
環境コミュニケーション ・環境データの情報開示・充実化 など

当社は環境に対する考えや活動について定期的に情報開示を行うために、本報告書を毎年1回発行しています。なお、発行部数は、11,000部〔和文9,000部、英文2,000部(2006年9月発行予定)〕です。また、当社は、本報告書を希望者に配布するとともに、掲載内容についてはインターネット・ホームページ上に全文を掲載します。
(ホームページアドレス:http://www.khi.co.jp/sustainability/earth/index.html
今後も当社は環境情報の開示を継続するとともに、「環境調和型経営の定着」と「企業価値の継続的な向上」に向けて積極的に取り組んでいきます。