「787ドリームライナー」向け新生産工場が完成
2006年07月10日
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川崎重工は、航空機製品の組立工場である名古屋第一工場に、ボーイング社と共同開発中の新型旅客機「787ドリームライナー」向け製品を生産する新工場を建設し、本日竣工式を行います。 この新工場は、名古屋第一工場の既存建屋の東側に2004年11月から建設を進めていたもので、全長160m・幅95m・高さ21mからなる延床面積約20,000m2の工場です。当社は、「787ドリームライナー」の開発において前部胴体、主脚格納部、主翼固定後縁を担当しており、新工場では各種の最新鋭設備を導入して当社担当部位の製造と組立を行います。 「787ドリームライナー」は、200~300席クラスの高効率運航を目指した中型旅客機であり、設計の斬新さに伴い、革新的な生産技術が多数導入されています。特に、当社が担当する胴体構造部位においては、世界で初めて全複合材製の一体成形構造が採用され、製造方式が従来と大きく異なります。当社は新工場に、積層された複合材を高温高圧で焼き固める世界最大級の「オートクレーブ(複合材硬化炉)」、複合材胴体を一体成形する積層装置「プリプレグ自動積層機」、胴体に補強部品を自動打鋲する装置「パネルリベッター」など数々の最新鋭設備を備え、複合材部品の加工から前部胴体の組立までを一貫生産できる効率的な製造ラインを構築しています。 現在、「787ドリームライナー」は2008年の運航開始を目指し、開発の最終段階にあります。当社は、2007年初めに新工場から前部胴体を初出荷する予定であり、新工場による高品質な製品の提供を通じて、ボーイング社の本プログラムに貢献するとともに、民間航空機事業の拡大に向けて積極的に取り組みます。 なお、新工場の概要は以下の通りです。
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