海上自衛隊向けMCH-101掃海・輸送ヘリコプターの初号機を納入

2006年03月03日

 

 

川崎重工は、海上自衛隊向けMCH-101掃海・輸送ヘリコプターの初号機を、本日防衛庁へ納入します。

本日納入するMCH-101掃海・輸送ヘリコプターは、海上自衛隊の現有掃海・輸送ヘリコプターであるMH-53Eの後継機として、防衛庁が調達する初号機です。当機はイギリスおよびイタリアに本拠を持つアグスタ・ウェストランド社で開発・製造されたEH101多用途ヘリコプターをベースに、当社がわが国独自の改修を加えた機体です。

MCH-101掃海・輸送ヘリコプターの特徴は、エンジン3基を装備した高い安全性と優れた航続性能、広いキャビンによる優れた搭載能力と機内作業性を有しており、また、ローターブレードおよび機体尾部に全自動折り畳み機能を装備し、艦上運用性に優れた機体です。さらに、高性能ローターブレード、アクティブ防振装置、最新のアビオニクス・システム等が採用されています。

当社は平成15年に防衛庁よりMCH-101掃海・輸送ヘリコプターおよびCH-101南極輸送支援ヘリコプターの母機となるEH101の機体およびエンジンの国産製造会社として主契約者に選定されており、今回納入したMCH-101掃海・輸送ヘリコプター初号機に引き続き、2号機およびCH-101南極輸送支援ヘリコプター初号機のライセンス製造に着手しております。

MCH-101掃海・輸送ヘリコプターの主要諸元は、以下のとおりです。


□MCH-101掃海・輸送ヘリコプターの主要諸元
1. 主ローター直径 :18.6m
2. 胴体長 :19.5m
3. 胴体幅 : 5.1m
4. 全高 : 6.6m
5. 最大重量 :15600kg
6. 発動機 :ロールスロイス RTM322(3基)
7. 最大速度 :約150kt