「環境報告書2005年版」の発行について

2005年08月03日


 

川崎重工は、「環境報告書2005年版」を7月に発行しました。当社の環境報告書は、1999年に重工業業界で初めて発行して以来、今回で7回目の発行となります。

当社では、循環型社会形成に向け当社の環境における2010年のあるべき姿を「中長期環境ビジョン」として策定し、それを実現するための3ヵ年計画として「第4次(2003~2005年度)環境経営活動基本計画」を展開しており、今回の報告書では、その中長期環境ビジョンの5つの項目、すなわち「環境理念」、「環境経営」、「環境配慮製品」、「環境配慮生産」、「環境コミュニケーション」の項目別に、2004年度における達成度評価をまとめるとともに、2005年度の環境経営における重点施策を明示しています。

また本報告書では、当社の環境政策の基本である下記の2重点施策を判り易く纏めています。

1.製品・技術を通じての社会への貢献度


1) 製品のライフサイクルの観点から見てトータルエネルギー・コストや環境負荷低減を考慮した環境配慮製品・技術
2) 環境保全に役立つ製品・技術


2.生産活動における、省エネルギー・省資源等の基本的活動の徹底


今回発行する報告書の要点は以下のとおりです

「環境調和型経営」の実現に向けた社長の方針、環境管理担当役員の取り組み姿勢を紹介しています。
2004年度の環境経営活動を自己評価し、2005年度の課題を明確にしています。なお、2005年度の主な重点施策は以下のとおりです。


環境理念
「環境eラーニング」による環境教育システムの実施
環境経営
連結子会社のEMS構築の推進
(海外関係会社の活動指針策定を含む)
環境データ管理システムの実用化に向けた運営体制の構築
環境配慮製品
環境適合設計の適用製品の拡大
調達品のグリーン化の推進
環境配慮生産
全社廃棄物総排出量を2000年度比5%以上削減
ゼロエミッション維持管理体制を確立
全社温室効果ガス総排出量の削減
有害化学物質削減計画の推進
環境コミュニケーション
社会的信頼性の情報開示


製造業として、「環境配慮製品・技術」と「環境保全製品・技術」の両面で循環型社会に貢献する当社の取り組みを紹介しています。
2004年度に全工場でゼロエミッションを達成するなど、当社の環境に配慮した生産活動への取り組みを紹介しています。
環境負荷データを、各カンパニー別と生産拠点(工場)別に集計して掲載しています。

なお、本報告書の発行部数は、9,000部〔和文7,000部、英文2,000部(2005年10月発行予定)〕です。
当社は、本報告書を希望者に配布するとともに、掲載内容についてはインターネット・ホームページ上に全文を掲載します。(ホームページアドレス:http://www.khi.co.jp/sustainability/earth/index.html

当社は環境に対する考え方や活動について定期的に情報開示を行うために、環境報告書を毎年1回発行しています。今後も当社は環境情報の開示を継続するとともに、「環境調和型経営の定着」と「企業価値の継続的な向上」に向けて積極的に取り組んでいきます。