優れた粒度分布を実現する高効率粉砕機「ヴェンティ」を新開発(アーステクニカ)

2004年11月01日

 

アーステクニカは、高効率粉砕機「ゼプロス」の小粒径化とシャープな粒度分布を実現する高効率粉砕機「ヴェンティ」を新開発しました。
「ゼプロス」は、トナー製造などに優れた粉砕性能を発揮する微粉砕機「クリプトロン」の技術を継承した粉砕機シリーズです。この粉砕機は、原料を特殊な溝形状を施した粉砕ロータとステータ間に発生させた渦流に巻き込んで粉砕します。
新開発した「ヴェンティ」は「ゼプロス」の優れた粉砕性能を継承しながら、さらに30%程度の小粒径化を図ると共に分級機内蔵型粉砕機に匹敵する粒度分布を実現しています。「ヴェンティ」は「ゼプロス」の特長である片側支持構造の粉砕ロータを高速回転させる構造を継承しつつ、粉砕ゾーンの50%延長を実現し、粉砕ロータ及びステータの溝形状についても「ヴェンティ」専用の特殊構造とした事で小粒径とシャープな粒度分布を達成しました。また、原料の導入部及び排出部を改良した事により負荷運転時の安定性を高め、負荷動力変動幅は「ゼプロス」の1/4まで低減しました。さらに消費動力、風量、騒音値を抑え、ランニングコストの低いコンパクトな設備を実現しています。
加えてステータを2分割構造とし、専用の架台により脱着を容易にした上、ロータを装着したままでの清掃を可能にしたことにより機掃頻度の高い多品種生産にも使用できます(オプション)。

【特長】

ゼプロスより約30%の小粒径化を実現
分級機内蔵型粉砕機に匹敵するシャープな製品粒度分布を達成
負荷運転時の動力変動幅を低減
同程度の目標粒度を実現する粉砕機と比べ、低風量、低消費動力、低騒音
機掃性が向上

【用途】
粉体塗料、カーボン、食品原料、化成品、鉱物などの粉砕

なお、「ヴェンティ」は、2004年11月9日~12日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「国際粉体工業展2004」(主催:日本粉体工業技術協会)に出展します。