環境リサイクル分野向け破砕機「マルチロータMINI」、「EIロールクラッシャ」等を開発(アーステクニカ)

2004年05月24日

 

株式会社アーステクニカは、廃プラスチック・古紙類や建設廃材リサイクルの初期段階で活躍する破砕機「マルチロータ」を小型化した「マルチロータMINI」およびアスファルト・コンクリート廃材処理用破砕機「EIロールクラッシャ」を開発しました。また、RPF/RDF製造の品質管理に威力を発揮する「RPF製造設備用品質管理システム」および「RPF/RDFの簡易燃料特性分析装置」を開発しました。

1.一軸せん断式破砕機「マルチロータMINI」
本製品は、主に廃プラスチック等軟質系の廃棄物を破砕処理する設備として好評を得ている一軸せん断式破砕機「マルチロータ」を、増加する小容量の破砕処理ニーズに対応するため小型化した破砕機です。大型・中型機をラインナップする「マルチロータシリーズ」で培ったノウハウを随所に取り入れ、異物に強い回転刃「シングルブロックナイフ」(特許出願中)をはじめ、プラスチック類の破砕に最適な「多角形ロータ」、理想的なせん断破砕を実現する「ポケット加工溝」を採用したほか、据付が容易な「コモンベース」を標準採用するなど、ユーザーニーズに十分配慮しています。

2.アスファルト・コンクリート廃材処理用破砕機「EIロールクラッシャ」
本製品は、水道工事や電話工事等で道路を掘削した際に発生するアスファルト・コンクリート廃材を処理する破砕機であり、破砕機構にせん断方式を採用して新たに開発しました。
従来の圧縮方式からせん断方式に切り替えることにより、アスファルト・コンクリート廃材の一次破砕用として、破砕性、原料噛み込み性の向上はもとより、低速回転のロールによるせん断破砕で低騒音、低振動を実現しました。さらに、アスファルト廃材が機械に付着し困難であった夏場の破砕処理を可能にしています。
なお、本製品に加え、道路工事で発生する切削材を破砕処理する「EIリーベルクラッシャ」、据付・組立が容易で可搬式のアスファルト・コンクリート廃材用選別機「EIスクリーンユニット」を道路工事における廃材処理用の新メニューとして市場に投入し、本格的な営業展開をはかります。

3.「RPF製造設備用品質管理システム」および「RPF/RDFの簡易燃料特性分析装置」
「RPF製造設備用 品質管理システム(TRSシステム)」は、事務所や遠隔地において、RPFの製品品質管理と設備操業管理をこなす遠隔管理システムであり、処理のマニフェスト化に対応した運転データの記録や異常発生時の迅速な一次対応等を可能にしました。さらにプラスチック材質選別機(マルチソータ)を組込むことにより、原料の塩素含有量およびRPF製品の推定熱量算出機能が付加され、高品質なRPFの製造が可能になります。
「RPF/RDFの簡易燃料特性分析装置」は、サンプルを大量に測定することで分析精度の向上を図るとともに、分析時間が大幅に短縮可能なことから、RPF/RDFの品質を製造現場で管理できる最適なシステムです。
また、両製品とも、新設のRPF(RDF)製造設備のみならず、すでに稼動しているRPF製造設備に追加して適用することが可能です。

なお、本製品は、5月25~28日に東京ビックサイトで開催される「2004NEW環境展」に出展します。

当社は、本製品の開発を機に、今後も環境リサイクル分野向け製品を充実させ、顧客の幅広いニーズに対応できる体制をより強化し、環境リサイクル装置事業を積極的に展開していきます。

※1 RPF:Refuse Paper & Plastic Fuel: 古紙と廃プラスチックを原料とした固形燃料
※2 コモンベース:電動機と本体が同一の架台にある「ユニット型」