川崎油工、中国向けに最大級のシャーシ成形プレスを初納入

2004年02月12日

川崎油工株式会社(川崎重工の関係会社)は、中国安徽省のトラックメーカー向けに最大級(加圧能力50,000kN)のシャーシ成形プレスを初納入しました。

本プレスは好景気の続く中国にあって物流を担うトラック等の需要拡大に対応した生産設備であり、稼働開始は本年4月の予定です。

本プレスの主な特長は、以下のとおりです。

1) 全高12m、全長16mで、ワークの長さの違いに対応可能な構造である。
2)処理ワーク寸法は最大長12m、最大巾0.6m、最大重量500kgまでの成形が出来る。
3)左右の同調制御を行う事により偏心荷重対応が行える。
4)制御はタッチパネル方式で使い易い。
5)100型分の成形データーの記憶機能を持たせている。
6)ボルスタ移送装置を装備し、金型交換が容易である。
7)材料ストッカー、ローダー、搬入・搬出コンベア、製品プッシャー装置により、全自動成形となっている。

川崎油工は油圧プレスのトップメーカーであり、中国市場には累計約100台の納入実績を有しています。今後も同様の需要が期待されるため、本格的に中国ビジネスに乗り出す方針で、昨年12月に中国内に拠点(上海事務所)を設けており、来年度は同市場への売上額10億円を見込んでいます。

また、川崎油工は50,000kNを超える大型プレス分野も手がけており、80,000kN、120,000kNの超大型プレスをすでに製品化し、あらゆる顧客ニーズに対応することができます。