インド向け洋上天然ガス圧送設備(コンプレッションモジュール)を受注

2004年01月14日

川崎重工は、インド石油・天然ガス会社(ONGC:Oil and Natural Gas Corporation LTD.)がすすめるインド・ムンバイ(ボンベイ)沖の天然ガスフィールド開発プロジェクト向けに、洋上天然ガス圧送設備(コンプレッションモジュール)の圧縮機設備およびエンジニアリング業務を現代重工業(韓国)より受注しました。

コンプレッションモジュールとは、天然ガスを圧縮し海底パイプラインを通して陸地へ圧送するための設備で、限られた洋上プラットフォーム上スペースを有効に活用するため、圧縮機を中心とする駆動機・ガスクーラー・スクラバー・バルブ・制御装置等の機器をコンパクトにまとめた設備です。
本プロジェクトでは、インド・ムンバイ沖のムンバイハイ鉱区にあるサウスフィールドにて、自噴圧力の低下した天然ガスを昇圧し海底パイプラインにて陸地へ圧送するため、コンプレッションモジュールおよび洋上プラットフォームが新たに設置され、陸上に供給された天然ガスはインド国内にて化学肥料などの石油化学工業用原料および発電用燃料などに利用される予定です。

今回当社が受注したのは、洋上プラットフォーム上に設置されるガスタービン駆動圧縮機設備2基とモーター駆動圧縮機設備4基からなる圧縮機設備、およびコンプレッションモジュールのエンジニアリング業務です。コンプレッションモジュールの組立は、発注者である現代重工業の韓国ウルサン工場にて実施され、最終引渡しは2004年9月の予定です。

川崎重工は圧縮機メーカーとしては数少ないトータルモジュールサプライヤーであり、今回の受注はインド・東南アジア地域でのその豊富な実績と信頼性が高く評価されたものです。この受注により当社のコンプレッションモジュールの受注実績は44基となり、うちインド向けは30基となります。
天然ガスはクリーンエネルギーとして、近年需要の増加傾向が予想されています。今後も当社は、インドはもとよりアジア全域において、コンプレッションモジュールの受注拡販に取り組んでいきます。