韓国ソウル地下鉄9号線向け岩盤対応型泥水式シールド掘進機を受注

2003年11月17日

川崎重工は、韓国のソウル地下鉄9号線建設工事向けの岩盤対応型泥水シールド掘進機(直径7.8m)1基を、当工事を担当する東亜地質(本社:韓国釜山市)より受注しました。納期は、2004年5月の予定です。

今回受注した岩盤対応型泥水シールド掘進機は、現在韓国ソウル市が進めている地下鉄9号線(キンポ空港-パンイドン駅間、約38km)建設工事のうち国会議事堂近辺からソウル市内を流れる漢江近辺までの約3,200m(1,600m×2本)の掘削工事に用いられます。なお、9号線建設工事は、韓国最大規模のシールド工事になります。

岩盤対応型泥水式シールド掘進機は、軟弱土層の掘進に用いられる泥水式シールド掘進機の技術と岩盤や礫層などの掘削に用いられるTBM(トンネル ボーリング マシン)の技術を融合した最新鋭の掘進機で、複雑な土質を1台の掘進機で掘削します。

韓国のシールド掘進機市場は、今後も鉄道・地下鉄・電力溝等のトンネル工事向けの需要が見込まれ、拡大傾向にあります。今回のソウル地下鉄9号線向けシールド掘進機の受注は、当社6機目の韓国向け掘進機の受注実績となります。

当社は、これまでに国内外で1,300基以上のシールド掘進機・TBMの豊富な納入実績を持ちます。また、2001年3月には英仏海峡海底鉄道延伸工事(ロンドン市内)向けのシールド掘進機2基を受注しており、国内外を問わずシールド掘進機・TBMの営業展開を積極的に推進しています。

今回の受注を機に、当社は今後もシールド掘進機・TBM事業の拡大に注力していきます。