大型建設機械用組立工場が完成

2003年06月18日

川崎重工は、建設機械の生産拠点である播州工場(兵庫県加古郡稲美町)に、大型建設機械用の組立工場を建設し、このたび稼動を開始しました。

この新工場は、トンネル工事用作業車両「ロードホールダンプ」6機種に加え、2000年10月に発売したバケット容量が9.2m3の超大型ホイールローダ「AUTHENT 135ZA-2」、今年4月に発売したトンネル工事用運搬専用車であるダンプトラック「KUT300」等の大型建設機械を効率的に生産する専用組立工場です。
新工場は、幅35メートル、奥行き20メートルと、大型の機械を4台並列して安全に組み立てることができる充分なスペースを持ち、吊上能力20トンおよび5トンの天井クレーン2基、吊上能力2.8トンの片橋クレーン2基を配置し、余裕ある能力で吊荷作業を行えます。また、天井クレーンの高さは8メートルあり、大型の部品を容易に本体に装着でき、高い作業性を有しています。

当社播州工場は、全社の生産管理システムを集大成して確立したKPSを導入しており、新工場においてもKPSの思想がとり入れられ、多品種少量の建設機械を効率よく生産できます。
当社は、新工場の完成により、大型建設機械の品質をさらに向上させ、国内外での大型建設機械、鉱山機械の拡販に積極的に取り組んでいきます。

新工場の概要は次の通りです。

建屋概要:延べ床面積700m2
  幅35メートル、奥行き20メートル、高さ12メートル
設備概要:吊上能力20トンおよび5トンの天井クレーン2基、
吊上能力2.8トンの片橋クレーン2基
生産能力:大型建設機械(個別生産品)年間50台
生産製品:超大型ホイールローダ、ロードホールダンプ、ダンプトラック、
コンクリート舗装機、ビーチクリーナー
※KPS:Kawasaki Production System
ジャスト・イン・タイムをベースに当社の各生産ラインにおける適用を通じて開発・実証された、当社独自の合理的な生産管理技術で、量産・個別生産を問わずあらゆる生産ラインに展開が可能なシステム。