最新型川崎式BK117C-2型ヘリコプターを朝日航洋へ納入

2003年03月11日

川崎重工は、最新型の川崎式BK117C-2型ヘリコプター(以下C-2型)を、朝日航洋株式会社へ納入しました。本機は、同社向けに納入したC-2型の2機目であり、従来型BK117ヘリコプターと合わせて通算5機目となります。なお、この納入に続いて、さらに同社向けにC-2型1機を今月末頃に納入する予定です。

今回納入したC-2型は、IFR(計器飛行方式)仕様を装備した初号機で、石油基地支援作業に使用される予定です。

BK117ヘリコプターは、国産ヘリコプターとして1983年の初号機納入以来改良を重ね、優れた技術力と高い信頼性により国内で約130機、全世界で400機以上の販売実績を持つベストセラー機です。
今回納入したC-2型では、従来型で定評のあった後部クラムシェル・ドア(観音開きドア)の多用途性や、操縦応答性に優れた無関節型ローター・システムなど豊富な運用実績を有するローター駆動系統の信頼性に加えて、全備重量の増大、キャビンスペースの拡大、航続距離の延長などの運航性能の向上や、新型メインローター・ブレードの採用による低騒音化の実現、視界の良いコックピットおよび最新式統合計器システムの採用によるパイロットのワークロードの低減など、快適性の大幅な向上を図っています。

また、当社では、ヘリコプターの安全運航に関わる装備品や運航システムとして、GPSを利用した画像・音声によって警報を発する航法支援装置やヘリコプター同士の衝突事故を防止する「ヘリコプタ運航管理システム」などの開発・実用化を推進しており、こうした活動を通して一層の航空安全に取り組んでまいります。

今後とも当社は、優れた技術力と高い信頼性、国産機ならではの充実したアフターサービス、きめ細かなサポート体制を活かし、救急医療、消防・防災、警察をはじめ、報道、人員輸送、物資輸送など、ヘリコプターのあらゆる用途において最新鋭のBK117C-2型ヘリコプターの販売を一層強化していきます。

□"川崎式BK117C-2型ヘリコプター"の主要諸元

全 長:13.00m
全 幅:1.73m(胴体)
定 員:11名(最大座席数)
空虚重量:1,870Kg
有効搭載重量:1,680Kg
巡航速度:260Km/h
航続距離:700Km(標準タンク)
主な装備:自動操縦装置、気象レーダー、エマージェンシー・フロート、等