環境配慮型の除雪機械を「除雪機械展示会」に出展

2003年01月23日

 
AUTHENT 50ZA MV80S

川崎重工は、1月30、31日に石川県小松市で開催される「除雪機械展示会 ゆきみらい 2003 in 小松」〔主催:(社)日本建設機械化協会、会場:こまつドーム〕に、関係会社の(株)日本除雪機製作所(本社:札幌市手稲区)と共同で、川崎重工グループとして除雪機械を出展します。

今回出展する除雪機械は、川崎重工が開発した超低騒音型除雪ローダ「AUTHENT 50ZA」と、日本除雪機製作所による新開発のマルチ除雪車「MV80S」、モデルチェンジしたロータリ除雪車「HTR405」、「HTR263」の4機種です。出展機種の特長は次のとおりです。

1。超低騒音型除雪ローダ「AUTHENT 50ZA」
低騒音型の小型汎用建設機械「50ZA」にさらなる騒音対策を施し、国土交通省指定の超低騒音基準をクリアした環境配慮型の除雪ローダです。高い安全性と優れた作業性を有することから、市街地や住宅地における夜間の除雪作業に適しています。また、路面およびエンジンからの振動伝達を抑え、乗り心地の向上を目指しています。小型ながらエンジン馬力88ps、バケット容量1.5mの十分な作業能力を有し、各種除雪用アタッチメントを装着することにより汎用性を高めることができます。

2。新開発のマルチ除雪車「MV80S」
車両幅1,300mmのスリムな車体により、歩道上での除雪作業ができる除雪車です。ロータリ除雪装置、散布装置などのあらゆる除雪用アタッチメントが装着できるほか、草刈、散水装置など夏季用アタッチメントを装着することで通年活用することが可能です。また、最大時速40kmで走行できるので、作業場所への速やかな移動が期待できます。なお、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)などの排出を大幅に削減し、国土交通省の第2次排出ガス規制(2003年10月より導入)をクリアしています。

3。ロータリ除雪車「HTR405」
第2次排出ガス規制対応エンジンを搭載した、最大除雪能力3,400t/hを誇る300kw級大型ロータリ除雪車です。幹線道路、春山除雪、空港内の高速除雪などの用途に適し、特に山間部の幹線道路では主力機種として活躍します。走行装置にはHST(油圧トランスミッション)方式に4段パワーシフトミッションを組み合わせることで、各作業現場の雪質に適合した走行速度の選択が容易となり、操作性を高めています。また、最小旋回半径が6.6mと小さく、取り扱いが容易です。

4。ロータリ除雪車「HTR263」
最大除雪能力2,400t/hと大型ロータリ除雪車に迫る能力を持つ180kw級中型ロータリ除雪車です。中型機ながら除雪幅を2.2mに抑え、市街地の狭隘道路に適し、作業中の交通障害を緩和します。最大投雪距離40mの性能を有する高性能車であり、作業用、走行用ともにパワーシフトミッションを採用し、変速操作が容易です。余裕とねばりを兼ね備えたエンジンは、第2次排出ガス規制をクリアしています。

当社は、1961年からホイールローダを生産しており、そのノウハウをもとに各種専用アタッチメントを開発し、除雪ドーザを製造・販売しています。また、日本除雪機製作所は、1962年に日本初の除雪機械専門メーカーとして創業して以来、ロータリ除雪車を中心とした数々の信頼ある除雪機を開発し、北国での快適な暮らしを提供してきた当社関係会社です。当社と日本除雪機製作所は、新機種の開発、製造、販売でさまざまな協力を行っており、今後とも川崎重工グループとして除雪機械事業を展開していきます。