LPG運搬船「DYNAMIC ENERGY」の引渡し

2002年09月26日

 

川崎重工は、9月27日に、LPG運搬船「DYNAMIC ENERGY:ダイナミック エナジー」(当社第1511番船)を引渡します。
本船は、LPG TRANSPORT SERVICE,LTD.より受注した2隻の内の第2番船で、昨年9月末に引渡した「DYNAMIC VISION:ダイナミック ビジョン」(当社第1510番船)の同型船です。 本船の引渡しにより当社は累計29隻のLPG運搬船を建造したことになります。

本船の主要目および特長は次の通りです。

<主要目>

全長 227.00 m
長さ(垂線間) 216.62 m
幅(型) 36.00  m
深さ(型) 21.90  m
満載喫水(型) 11.60  m
総トン数 46.506 T
載貨重量 53,556 t
貨物タンク容積 82,551 m3
主機関 川崎-MAN B&W 5S70MC MkVI型ディーゼル機関×1基
  連続最大出力13、900キロワット×91回転/分
航海速力 約17.0 kts
定員 31名
船級 American Bureau of Shipping(ABS)
船籍 Bahamas


<特 長>

1) 本船には、低温で液化されたLPG(液化石油ガス)を積むため、船体から自由に収縮する独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けています。
2) 貨物タンクには、-48℃までのLPGを積み込むことができるように低温用特殊鋼材が使用され、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱が施されています。
3) 主機関には、省燃費型の超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関が採用されており、さらに推進抵抗の少ない船型、および川崎フィン付ラダーバルブの採用により、燃料消費量の低減が図られています。
4) 主機起振力の低減、プロペラ設計への配慮、川崎ダンプタンクの採用などの振動対策が施されており、海上試運転において低振動であることを確認しています。
5) LPG-FSO(LPG浮体貯蔵設備)からの荷役が可能な係船設備を備えています。
6) 海洋生物の生態系保護のため洋上にて実施するバラスト水の張り替えがスムースに行えるよう、バラストタンクを細分化しています。