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建設現場や各種工場などから発生する汚水・汚泥の処理・リサイクルシステム2機種を新開発

2002年05月23日

 

川崎重工は、建設現場や食品工場、その他各種工場で発生する汚水・汚泥の処理・リサイクルを行う新システム2機種を開発しました。

今回開発した2機種は、建設現場から発生する脱水ケーキや建設・浚渫泥土などのリサイクルを行う「ケーキリサイクルシステム」と、食品及び各種工場で発生する排水を濾過処理する「濁水処理システム」です。

近年、建設現場や各種工場から発生する汚泥、汚水による河川、海洋や土壌の汚染が深刻な環境問題となっており、これらの諸問題を解決する汚水や汚泥の適正処理・リサイクルを推進するシステムへのニーズが高まっています。今回のシステム2機種は、このような社会ニーズに応えるため、当社の環境リサイクル関連技術をもとに開発したもので、環境リサイクル関連製品事業の拡大を目指すものです。

今回開発した2機種の概要は、以下のとおりです。


1.ケーキリサイクルシステムの概要

「ケーキリサイクルシステム」は、もともと自然界にあった土や岩石の微粉末からなる脱水ケーキや建設・浚渫汚泥に、水分調整剤(石粉)や硬化剤(セメント)を添加混合し、安定化処理する装置です。
 
これらの処理を行うことで、自然のままではほとんど強度を持たない脱水ケーキや汚泥から、造粒された強度のある製品(人工石)を製造できます。得られた製品は、埋立てや盛り土、クッション砂としての用途など、多くの需要が期待でき、有効なリサイクルが実現できます。
 
本システムは、脱水ケーキを切り出す「ケーキ供給機」と、固化および造粒を行う「造粒機」から構成され、粘性が高いケーキや汚泥、粉体や水などを用いる過酷な作業環境でも機械的な不具合を防止するとともに、リサイクルコストを低減するために、以下の特長を有します。
 
(1) ケーキ供給機、造粒機ともに、脱水ケーキ等の高粘性泥土処理のために新設計しています。
(2) ケーキ供給機は、コンベヤと磨耗に強い特殊形状の切り出し羽根を持つローターによるシンプルかつコンパクトな構造で、低コストと省スペースを実現、メンテナンス性も良好です。
(3) 造粒機は、解砕・混合・造粒を1台で行うことが可能。少量の硬化剤で水に溶けない粒子が造れます。
(4) 造粒機は、粒度調整が容易で用途に応じた生産が可能。またシンプルな構造でメンテナンスが容易です。
     
土や岩石の微粉末が混入した濁水を処理する際に、フィルタープレスから排出される粘性の高い泥土。現在は膨大な量の脱水ケーキがそのまま堆積されているか、多額の経費をかけて処分されている状況で、建設現場では高効率かつ低コストな処理システムの構築が課題となっている。


2.濁水処理システムの概要

「濁水処理システム」は、食品工場の排水や、各種工場から出るメッキ処理液などの産業排水、工作機械の冷却水などから金属、土砂などの混入物をサブミクロン単位まで濾過できるシステムです。
 
本システムは、金属製スプリングフィルタを採用し、水に加えて酸性溶液などの濾過も可能で、幅広い廃液の濾過に適用できます。また、スプリングフィルタにあらかじめ濾過助剤をコートすることで、スプリングフィルタだけでは除去できない非常に微小な濁分粒子をプレコート層(濾過助剤による濾過層)にて捕捉できるため、浄水中に含まれる濁分を数ppm程度まで削減できる、高いレベルの清澄濾過性能を実現しています。
 
また本システムは、高い濾過性能の実現に加え、以下の特長を有します。
 
(1) 沈殿槽など他の濾過方式と異なり、沈降剤などの薬品を用いることなく高い濾過性能を発揮します。
(2) 沈殿槽などの大型の設備が不要で、省スペースでの濾過作業が可能です。
(3) 丈夫な金属製スプリングフィルタの採用で、濁分が金属や土砂でもフィルタ本体を傷めないため、フィルタの寿命が長くメンテナンス回数を削減できます。


当社では、これら新システムに加えて、古紙類や廃プラスチックを固形燃料としてリサイクルするRPF製造設備や建設廃材リサイクルプラントなど長年培ってきた高い破砕技術を核とした各種環境・リサイクル関連設備を製造・販売しています。今後も当社は、環境負荷の低減に貢献する環境・リサイクル関連製品の拡充・拡販を図り、環境・リサイクル関連設備事業を積極的に推進していきます。

なお、「ケーキリサイクルシステム」と「濁水処理システム」は、5月28~31日に東京ビッグサイトで開催される「2002NEW環境展」に出展します。

 

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