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成層圏プラットフォーム飛行船システム25m無人飛行制御試験機完成

2002年04月25日

 

川崎重工は、成層圏プラットフォームの研究開発において、飛行船システム研究開発の一環である無人飛行制御技術研究のための試験機を完成させました。この無人飛行船は、航空宇宙技術研究所から委託を受けて当社岐阜工場で建造した試験機で、将来の成層圏プラットフォーム飛行船システムに向けた飛行制御システムの遠隔操作技術、制御性等の確認のため、さまざまな実験データ取得に使用される予定です。

当社が建造した無人飛行船は、全長24.2m、胴体直径6.25mの十字尾翼および推進機を有する重量約470kg(内部ガスを除く)の軟式型で、国内初の自立航法による動力付き無人飛行船です。また、自動で目的位置に上昇・下降・停留する能力を有し、将来の実用機コンセプトであるクリーンエネルギー源での推進システムを想定し、試験機の推進機は電動モータで構成されています。

当社岐阜工場での社内飛行試験では、無人飛行制御試験機として必要な各種機能を確認するとともに飛行船の離陸、着陸時の運用手順およびハンドリングに関しての試験を行いました。これらの飛行試験により、無人飛行制御試験機としての機能、性能が確認されました。今後、航空宇宙技術研究所が本試験機を用いて飛行制御システムの研究を推進されます。

成層圏プラットフォームの研究開発は、文部科学省と総務省が共同で進めているプロジェクトであり、官民学合同の成層圏プラットフォーム開発協議会とも協調しながら取り組んでいます。成層圏プラットフォームとは、気象条件が比較的安定している高度20km程度の成層圏に浮かぶ巨大な無人飛行船に通信機材や観測センサーなどを搭載して、超高速インターネットやデジタル放送、携帯端末や自動車からの移動通信などの新しい通信・放送、海域・陸域・大気の状態を調べる地球観測、山火事や赤潮など様々な災害監視を行う基地として活用されるものです。

将来の実用機は、搭載する通信・放送用のアンテナや中継機、地球観測用カメラ、データ送信機などの機器を、気圧の低い成層圏の高さまで上げるために、全長150―250mクラスの超大型の無人飛行船になる予定です。また無人飛行船に搭載される太陽電池と再生型燃料電池により、成層圏で長時間運航する電源を自ら供給するとともに、GPSセンサー等で滞空位置や姿勢を確認し、船内の空気量の調節と船外のプロペラによって姿勢制御を行うなど、自律型の無人機としても画期的なものになります。

今後とも当社は成層圏プラットフォームの研究開発を通じて、将来の成層圏プラットフォーム飛行船システム開発に積極的に取り組んでいきます。

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