商船三井向けLNG運搬船を受注

2002年03月26日

川崎重工は、株式会社商船三井の100%子会社であるパナマ法人Prestige Shipping Navigation S.A.社よりLNG運搬船を受注しました。本船は当社坂出工場で建造し、引渡しは2004年3月の予定です。

今回受注したLNG運搬船は、当社標準船型であるモス型球形タンクを4基搭載し、145,000m3のカーゴタンク容量を持つ船です。本船は引渡し後、商船三井、オマーン政府および三井物産によって共同保有され、オマーン国からのLNG輸送に使用される予定です。

今回の受注は、当社の長年にわたるLNG運搬船建造および修繕に基づく卓越した技術力と、本船型の汎用性が高く評価されたものです。

当社は、クリーンエネルギーとして需要増加が予想されるLNG(液化天然ガス)をはじめとする各種ガスキャリアーの建造に、今後とも積極的に取り組んでいきます。

なお、本船の主要目は以下のとおりです。

<主要目>
全 長約289.50m
型 幅49m
タンク容量145,000m3
速 力19.5knots
船 級NK
船 籍パナマ
天然ガス:天然ガスの主成分はメタンで、空気より軽く、空気中にすぐ拡散するため安全性が高い。天然ガスを-162℃で冷却、液化したのがLNG(液化天然ガス)。LNGにすると体積が約600分の1になるため、輸送、貯蔵に便利で、液化する際にイオウ分などを取り除くので、燃やしても硫黄酸化物(SOx)が発生しない。また窒素酸化物(NOx)、CO2も少ないため、クリーンなエネルギーとして、昨今需要が高まっている。