5,250個積みコンテナ運搬船「COSCO SINGAPORE」の引渡し

2001年12月11日

川崎重工は、12月12日坂出工場において、COSEVER SHIPPING LIMITED向けコンテナ運搬船「COSCO SINGAPORE:コスコ シンガポール」(第1504番船)の引渡しを行います。

本船は、中国遠洋運輸(集団)総公司(COSCO)から当社が1999年10月に一括受注した大型コンテナ運搬船7隻(内2隻は中国のNACKSで建造)の、当社坂出工場で建造する5隻の内の3番船です。

今年4月に起工した第1番船を皮切りに、短期連続建造を行うこのシリーズは、2002年4月にすべての引渡しを完了する予定です。

なお、本船の工程、主要目ならびに特長は次の通りです。

1.工 程
起 工2001年 7月18日
進 水2001年 9月21日
引渡し2001年12月12日
2.主要目
全長 280.00 メートル
長さ(垂線間) 267.00 メートル
幅(型) 39.80 メートル
満載喫水(型) 14.00 メートル
総トン数 65,531 トン
載貨重量 69,196 トン
コンテナ積載個数
(20フィートコンテナ換算)
甲板上 2,460個、船倉内 2,790個
合計 5,250個
主機関 川崎-MAN B&W 10L90MC MkV型ディーゼル機関×1基
連続最大出力43,100キロワット×82回転/分
航海速力 24.5 ノット
乗船定員 30名
船級American Bureau of Shipping
船籍香港
3.特 長
 (1) 当社が独自に開発した省エネ船型となっているので、比較的小型の主機を採用することができ高速力を達成するとともに、低燃費の船となっています。
 (2) コンテナ荷役時の省力化のために各種自動化装置、運航の省力化のための機関部プラント集中監視システムなどを採用しています。
 (3) 主機起振力の低減、プロペラ設計への配慮、ダンプタンクの採用などの振動対策が施されています。
 (4) 船倉内は、国際条約で規定する火薬類を含む危険物をコンテナに収めた状態で積載できるようにしています。