中国最大級の大型肥料プラントを受注

2001年02月26日

川崎重工は、中国海洋石油総公司(China National Offshore Oil Corporation:CNOOC、本社:中国・北京)が中国の海南島に建設する中国最大級のアンモニア・尿素製造の両プラントを、ケロッグブラウン&ルート社(Kellogg Brown & Root:KBR、本社:米国・ヒューストン)と共同で一括受注しました。 納期は2003年12月末の予定で、受注金額は約170億円です。

受注したプラントは、海南島の東方工業地区に設置され、海南島沖合から産出する天然ガスを原料として、アンモニア1,500トン/日、そのアンモニアから尿素2,700トン/日を生産できる大型肥料プラントです。アンモニアのプロセスはKBR、尿素のプロセスはスタミカーボン社(オランダ)/HFT(Hydro Fertilizer Technology)社(ベルギー)の方式を使用します。生産された尿素は中国内で農業用化学肥料の原料として使用されます。

今回の受注は、当社とKBRの協業関係において、多くのプラントを建設した実績とともに、現在当社とKBRが中国新彊に建設中のZEPU Petroleum Chemical社(中国)向けアンモニアプラントの円滑なプロジェクト遂行能力が高く評価されたものです。

また当社とKBRは中国新彊以外にも肥料プラントの分野において、ナイジェリア(1988年)、イラン(1996年)で大型肥料プラント一括受注での協業実績があり、本件が4件目の受注となります。また肥料プラント以外の分野におきましても、チリでのメタノールプラント(1988年)の他、中国蘭州(1988年)、ブルガリア(1991年)、日本国内(1991年、1998年)でのエチレンプラントを合わせると、8件の受注実績があります。

中国は世界最大の化学肥料消費国で、中国をはじめ東南アジアなどの農業国において農業用化学肥料の需要が高まっており、今後も肥料プラント建設ニーズは増加すると見られています。当社は今後とも建設ニーズが高まる肥料プラント分野において、これまでのKBRとの協業実績をもとに、さらに協力体制を強化し、積極的な営業活動を展開していきます。