川崎重工グループの除雪機械を「除雪機械展示会」に出展

2001年02月05日

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川崎重工は、2001年2月8日、9日に青森市で開催される「除雪機械展示会」(日本建設機械化協会主催)に関係会社の(株)日本除雪機製作所(本社:札幌市手稲区)と共同で川崎重工グループとして除雪機械を出展します。

今回出展するのは、高速除雪ドーザー「AUTHENT 55DA」、ロータリ除雪車「KBR101」と「HTR262」、トラック搭載型凍結防止剤散布装置「NDS15J」の4機種です。出展機種の特長は、以下のとおりです。

1.高速除雪ドーザ「AUTHENT 55DA」
110PSの高出力エンジンを搭載するとともに、ロックアップ機構付きオートマチックトランスミッション(※)の採用で動力損失を減少することにより、時速49kmの高速走行が可能です。高速化することで除雪作業時の移動時間を大幅に短縮でき、経済性の向上を実現しています。
また、ピッチングを防止するためにフロント側にはダイナミックダンパーを、リア側にはサスペンションとショックアブソーバを装備して走行安定性を高めるとともに、高性能スノータイヤを装着して雪道での牽引力・制動力を向上し、快適な乗り心地と安定した走行、高い経済性を実現しています。
2.ロータリ除雪車「KBR101」
雪の質や量に対応した無段変速が可能で、抜群の機動力をほこる小型ロータリ除雪車です。大型ドアと大きなガラス窓の採用で、広い視界を確保し、安全で容易な投雪作業を行うことができるとともに、最小回転半径も4.5mと作業者の負担が少なく、歩道や狭い道路の除雪作業に最適です。また、小型車ながら排ガス規制対応の定格出力100PS、最大トルク40kg・mエンジンを搭載し、除雪能力も800t/hを誇ります。
3.ロータリ除雪車「HTR262」
250PSの最新型エンジン搭載により、最大除雪量は2,300t/hと、大型ロータリ除雪機に迫る能力を持つ汎用型の中型ロータリ除雪車です。また、作業変速3段のパワーシフトにより、投雪距離20m・30m・40mをワンタッチで選択できるなど、優れた操作性を備えています。
4.トラック搭載型凍結防止剤散布装置「NDS15J」
塩や砂などを散布する簡易式凍結防止散布装置で、平ボディトラックに搭載するだけで安全な散布作業を可能にします。

当社は、1961年からホイールローダの生産を開始し、そのノウハウをもとに各種専用アタッチメントを開発し、除雪ドーザを製造販売しています。また、今回当社と共同出展する(株)日本除雪機製作所は、ロータリ除雪車の製造販売で30年以上の歴史を持つ当社関係会社です。当社と(株)日本除雪機製作所は、川崎グループとして新機種の開発、製造、販売で様々な協力を行っており、今後とも川崎グループとして除雪機械事業を展開していきます。

(※)ロックアップ機構付きオートマチックトランスミッション
除雪作業時はトルコンのシステムを用い、回送時には自動的にエンジンとトランスミッションを直結(ロックアップ)し、トルコンによる動力損失をなくして高速走行を可能にし、経済性を向上させる機構。