日本最大級の船舶用ボーディングブリッジを東京都へ納入

2020年09月14日

川崎重工は、東京都に日本最大級の船舶用ボーディングブリッジ2基を納入しました。今後、東京国際クルーズターミナル(東京都江東区)にて、客船の来航にあわせて運用開始となる予定です。

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昇降折り返し構造の船舶用ボーディングブリッジ

ボーディングブリッジは、客船とターミナル間を屋根付きの通路で繋ぐことで天候に左右されず、また急勾配のタラップを経由せずに、乗客が安心して客船に乗降できる設備です。

今回、納入したボーディングブリッジには「昇降折り返し構造」を採用しました。波や潮の満ち引きによる環境変化への対応や、小型客船から超大型豪華客船まで世界中の大小・多種多様な客船の乗降口位置に対応が可能なため、ターミナルの柔軟な運用に寄与します。
また、通路勾配をなだらかにする当社の独自技術により、世界中から様々な人が来航する東京国際クルーズターミナルのバリアフリー化に貢献しています。さらに、将来のターミナル増設も考慮した、延長通路の増設が可能な設計としています。
このようなユーザーフレンドリーな仕様と高い技術を東京都に評価いただき、採用されました。

現在は新型コロナウイルスの影響により、豪華客船を含むクルーズ船需要は一時的に低調な状況ですが、世界的なインバウンド需要が回復した際には、アジア圏を中心に日本へのさらなるクルーズ船需要の増加も期待でき、今後も国内では各港のボーディングブリッジの更新・新設が予想されます。
当社は今後もエンジニアリング能力を活かし、各港のニーズに最適なボーディングブリッジの提案・納入を展開していきます。

【諸仕様】

高さ 18m
横幅 38m
通路距離(総計) 90m
通路口 高さ約2.3m、幅約1.5m

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