モータやラジエータなどの雑品スクラップ専用 横型破砕機「TSZシュレッダ」を新発売(アーステクニカ)

2020年07月07日

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TSZシュレッダ」

川崎重工グループのアーステクニカは、モータやラジエータ、給湯器、配電盤といった鉄とその他の素材が混在したスクラップ(以下、雑品スクラップ)専用の横型破砕機「TSZシュレッダ」を7月より新発売します。

TSZシュレッダ」は、主にリサイクル事業やスクラップ事業向けに開発したもので、雑品スクラップから鉄や銅、アルミなどの有価物をリサイクルする過程において、分離・回収をしやすくするために細かく破砕するための機械です。
自社開発したグレート(小さな開口を格子状に設けた部品)を用いた独自の破砕技術により、異なる素材が結合している雑品スクラップを細かく破砕して高精度で分離することが可能なため、後工程の有価物の選別および回収効率を上げることができます。破砕機内に破砕能力を超える過大な金属塊などの異物が混入した際には、破砕室内から速やかに排出する機構を標準装備しているため、機械の損傷を抑制します。また、ケーシングの開閉構造を2種類設けたことで摩耗部品の交換やメンテナンスがしやすく、作業負担や時間の削減に貢献します。
今後、旺盛となるリサイクル市場のニーズに合わせて「TSZシュレッダ」のラインナップを拡充する予定です。

雑品スクラップは、処理に手間がかかることから大半が中国に輸出されていましたが、中国側の輸入規制により国内でリサイクル処理をする必要性が出てきてきました。また、環境保護や持続可能な社会の実現に向けて、各種法規制が強化されたことで、国内リサイクル市場における雑品スクラップを処理する機械の需要増加が見込まれています。

アーステクニカは、積極的にリサイクル技術の開発に努め、優れた環境関連機器の提供を通じて、資源循環型社会に貢献していきます。

【「TSZシュレッダ」の仕様】

型式名 TSZ 7-700
電動機 75~90kW
処理能力 1~1.2t/h (※原料性状によっては大きく変動いたします)

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