双日と川崎重工、トルクメニスタン最大の肥料製造プラントを完工

2014年10月17日

 

双日株式会社(以下、双日)と川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)は、2009年12月にトルクメニスタンの国営化学公社であるトルクメンヒーミヤ社(社名:State Concern “Turkmenhimiya”、本社:アシガバート市)から受注し、東部マリ市に建設していた同国最大のアンモニア・尿素肥料製造プラントを完工しました。

今回完工したプラントは、アンモニアおよび尿素の製造設備と、発電・水処理・窒素製造などの付帯設備で構成されており、近隣のガス田で産出される天然ガスを原料に、肥料として1日あたり1,200トンのアンモニアと1,925トンの尿素を製造可能です。

本件において、双日は資金調達支援を含む契約全体の取りまとめを行い、川崎重工は肥料製造プラント全体の設計および機器の供給を担当しました。本年8月には、川崎重工が双日の支援のもと、トルクメニスタン国営のガス公社であるトルクメンガス社より天然ガスからガソリンを製造する(Gas to Gasoline = G to G)設備を受注する等、同国での両社の取り組みは高く評価されています。

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【肥料製造プラントの全景】

 

トルクメニスタンは、世界第4位の天然ガス埋蔵量を誇り、中央アジアの中でも高成長を続けている国です。天然ガス・石油に加え、綿花も重要な輸出品目の一つであり、政府は農業振興に力を入れています。従来、同国では綿花栽培に必要な肥料の多くを輸入してきましたが、今回完工したプラントは、ますます高まる肥料の需要に応え、また同国天然ガス資源の付加価値の向上に寄与するものとなります。

双日と川崎重工は、今後も各国で培ってきた豊富なノウハウを生かし、地域の人々の豊かな生活に寄与するプロジェクトを、トルクメニスタン及び周辺国で積極的に展開していきます。

 

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