「川崎式BK117C-2型ドクターヘリ」をセントラルヘリコプターサービスへ納入

2014年09月03日

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川崎重工は、セントラルヘリコプターサービス株式会社向けに「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を納入しました。本件は、「C-2型」ヘリコプターとして国内29機目の納入で、救急救命用のドクターヘリとして運用されます。

「川崎式BK117ヘリコプター」(以下、BK117)は、当社と欧州のヘリコプターメーカーのエアバス・ヘリコプターズ社(旧メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム社)が共同開発したヘリコプターで、物資・人員輸送、消防・防災、警察、ドクターヘリなど多用途に活用される中型双発機です。BK117は、機体後部に大きなクラムシェル・ドア(観音開きドア)を備え、患者の搬出入が容易なことをはじめ、機内での医療行為を施しやすい広いキャビンスペース、コンパクトなボディと機動性の良さなどが高く評価され、救急医療専用機として全世界で使用されています。

BK117は、国産ヘリコプターとして1983年の初号機納入以来改良を重ね、優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(2014年9月3日現在)で163機、エアバス・ヘリコプターズ社納入分を合わせると全世界で約1,100機以上の納入を誇るベストセラー機です。

今後も当社は、優れた技術力と高い信頼性、国産機ならではのきめ細やかなサポート体制を活かし、「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」の積極的な営業活動を展開していきます。

 

【川崎式BK117C-2型ヘリコプターの主要諸元】

  ①全長 13.03m
  ②全幅 1.73m(胴体)
  ③定員 11名(最大座席数)
  ④最大全備重量 3,585kg
  ⑤巡航速度 246km/h
  ⑥航続距離 675km(標準タンク)
  ⑦主な装備 自動操縦装置、EMSキット

 

EMS(Emergency Medical Service)キットは、ドクターヘリによる救急医療サービスを実施するための装備で、主な構成は、医療専用床、担架、医療席、看護師席、付添人席、側壁医療機材ラック、天井および側方レール、前方医療用キャビネット、照明灯および医療機材用の電源ユニットなどです。