中国の合弁会社でセメント製造設備の新工場を建設

2011年05月30日

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(完成イメージ図)

 

川崎重工は、中国セメント業界大手で世界第4位の海螺水泥(CONCHセメント)と共同運営している安徽海螺川崎装備製造有限公司(以下、CKE)において、セメント製造設備の新工場を建設します。

新工場は、現在CONCHセメントが自社工場向けに外部から調達している鋳造品などの消耗部品やセメントプラントを構成する主要機器を内製化するもので、安徽省蕪湖市にある既設の工場敷地内に鋳造工場2棟(建屋面積合計:65千㎡)と製缶工場1棟(建屋面積:19千㎡)を建設します。鋳造工場では、主に破砕機ハンマーやエアクエンチングクーラ(AQC)グレート、チューブミルライナなどを製造し、製缶工場では、主にローラプレス、AQC、キルン、チューブミルなどを製造する計画です。なお、今回の投資額は3棟の土地と建物、生産設備で約74億円となる見込みです。

中国は、セメントの世界年間生産量(33億トン)の50%以上(18億トン)を生産しており、好調な国内需要を背景に今後も生産量は増加する見通しです。この状況を踏まえ、中国のセメント業界では、生産効率の低い旧型・小型の工場に代えて最新鋭かつ大規模な新工場を建設する動きが出ており、セメントプラント主要機器や鋳造品などの消耗部品に対する需要も増加することが見込まれています。当社は、CKEのセメントプラント主要機器の一貫製造体制を活用することで、セメントプラント事業における製品競争力を高めるとともに、さらなる合弁事業拡大と収益基盤強化により、世界有数のセメントプラント総合サプライヤーとしての地位確立を目指します。

当社は今後も、CONCHセメントと相互の優位性を最大限に発揮し、製品の提供を通じて中国国内における省エネルギー・環境保全活動に貢献していきます。

 

□ 安徽海螺川崎装備製造有限公司の概要



 

(1)社    名

安徽海螺川崎装備製造有限公司

(英文名:ANHUI CONCH KAWASAKI EQUIPMENT MANUFACTURING CO., LTD.)
 

(2)所 在 地

中国安徽省蕪湖市

 

(3)資 本 金

約1.5億元(約21億円)

 

(4)出資比率

川崎重工 50%、海螺水泥 50%

 

(5)事業内容

セメント製造設備の設計および製作・販売、メンテナンス、アフターサービス、予備品の提供