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鉄道システム用地上蓄電設備による回生電力の再利用実証試験に成功

2007年12月17日

 

 

  川崎重工は、自社開発の大型ニッケル水素電池「ギガセル」を利用した鉄道システム用地上蓄電設備により、車両がブレーキをかける際に発生する回生電力を再利用する実証試験に成功しました。

今回の実証試験では、大阪市交通局および交通サービス株式会社の協力のもと、大阪市営地下鉄の変電所に「ギガセル」を用いた蓄電設備を設置し、車両ブレーキ時の回生電力を蓄電して車両の発進・走行時や車両が輻輳するラッシュ時の電圧降下対策として有効利用できることを確認しました。これにより、回生失効が防止され、鉄道システム全体の電力使用量や契約電力が削減できるほか、変電所の新設コスト抑制が期待できるなど、鉄道の省エネルギー化や環境負荷の低減に貢献します。
また、停電時の列車運行を想定した実証試験を行い、蓄電設備からの電力供給により空調や照明を維持したまま低速度で最寄り駅まで移動できることを確認しました。

当社が開発した鉄道システム用蓄電設備は、大容量で急速充放電が可能である「ギガセル」の特長を利用し、制御装置なしで架線と直結できるため、充放電時の電力損失が最小限に抑えられ、1ユニット約5.4m3とコンパクトなサイズで、変電所の空きスペースなど限られた敷地でも4ユニットを並列して設置することが可能です。また、非常時対策として、漏電を防ぐために本設備を架線から遮断する直流高速度遮断器を正負両極に備えるなど、安全面にも十分配慮しています。

当社の「ギガセル」は、すでにピークカット機能を備えた太陽光発電システムにおいて実用化しており、今後は電池駆動路面電車や風力発電の出力平滑化、マイクログリッド等分散型発電システムの負荷平準化、停電・瞬低対応用バックアップ電源など様々な用途への適用拡大を目指しています。

当社は、今後ともエネルギーの有効利用に寄与する新たな技術開発に積極的に取り組み、地球環境の改善に貢献していきます。

□鉄道システム用地上蓄電設備の概要
蓄電池 ニッケル水素電池「ギガセル」
積層数:30セル積層
公称電圧:36V
定格容量:200Ah
(圧力安全弁、電池監視装置、強制冷却ファン付)
ユニット仕様 空調装置付キュービクル
モジュール数:20モジュール
電圧:720V
電力量:144kWh
外形寸法:L 1.6m×W 1.4m×H 2.4m
重量:約4.5t
システム 接続:4ユニット並列、架線蓄電池直結式
電圧:720V
容量:800Ah
電力量:576kWh
安全保護装置 直流高速度遮断器(正負両極)
直流リアクトル(負極側)

※「ギガセル」: 川崎重工の登録商標です。

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