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電力供給と環境対策を両立する炉頂圧回収発電設備を受注

2003年08月20日

 

川崎重工は、中国の上海宝鋼国際経済貿易有限公司より、宝山鋼鉄股份有限公司(以下、上海宝山製鉄所)向け炉頂圧回収発電設備(発電能力20,440kW)を受注しました。本設備の納入は2004年6月の予定です。

炉頂圧回収発電設備は、製鉄所の高炉から発生する高炉ガスの圧力をタービンにより、電気エネルギーとして回収します。本設備は、高炉ガスの有効利用が可能で省エネ効果が高いことに加え、高炉ガスをタービンで回収する際の騒音低減や除塵などの機能も備えており、環境対策にも効果があることから、日本国内の大型高炉設備には全て設置されています。

当社の炉頂圧回収発電設備の特長は、高炉炉頂圧の制御を従来の調速弁方式ではなく、タービンの可変静翼で行います。このタービンの可変静翼による制御方式は、高炉ガスの流入量を弁で制御するのではなく、高炉ガス全量をタービンに流し込み、タービンの静翼の角度を自由に変えることで、タービン内を通過するガスの量および圧力が変動する状況においても、エネルギーロスが少ない高効率で低騒音の発電を可能としています。

近年中国では、電力需要が急増しており、多量の電力を使用する製鉄所での自家発電設備導入が進んでいます。また、中国の経済発展に伴い、環境負荷の低減が大きな課題になっています。今回の上海宝山製鉄所での炉頂圧回収発電設備導入は、このような社会・経済情勢にもよるものです。

当社は、炉頂圧回収発電設備のトップメーカーとして、すでに国内外で38基の納入実績を有しており、最近ではブラジルのウジミナス製鉄所(発電能力18,880kW)に納入しています。また、上海宝山製鉄所向けには、1990年に発電能力18,260kW、1994年に同27,500kWの炉頂圧回収発電設備を、また1997年には高炉ガス専焼型コンバインドサイクル発電プラント(同150,000kW)の納入実績があります。今回の受注は、当社の豊富な納入実績と技術力が客先から高く評価されたものです。

今後とも当社は、炉頂圧回収発電設備をはじめ、化学・セメントプラント向けなどの廃熱回収ボイラなど、エネルギーの有効利用と公害の防止に寄与する製品の開発・販売に注力していきます。

□契約の概要
1.納入場所 : 宝山鋼鉄股份有限公司(中国上海市)
2.引渡条件 : FOB
3.設備形式 : 湿式炉頂圧回収発電設備
4.契約内容 : 回収タービン、発電機、各種計装設備などの供給、現地指導
5.発電能力 : 20,440kW
6.納 期 : 2004年6月

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