「HTV搭載小型回収カプセルの開発」が、第48回日本産業技術大賞 文部科学大臣賞を受賞

2019年04月03日

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「HTV搭載小型回収カプセルの開発」が、第48回日本産業技術大賞(日刊工業新聞社主催)の文部科学大臣賞を受賞し、本日贈賞式が行われました。川崎重工は、本開発に参画しており、開発に携わったメーカー7社とともに同賞を受賞しました。

日本産業技術大賞は、日本の産業社会の発展に貢献した技術成果を対象に、開発・実用化した企業やグループを表彰するものです。

これまで地球から国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を供給する日本の宇宙輸送機HTV(H-II Transfer Vehicle)は、ISSへ物資を補給した後、廃棄されていましたが、2018年11月11日にISSの実験試料を入れた小型カプセルをHTVから放出し、地球で回収する技術実証に、見事成功しました。

当社は、小型カプセルが大気圏に突入する際の熱から小型カプセル内部を保護する熱防護材「アブレーター」の開発を担当しました。2003年に宇宙での実験成果物の回収に成功した次世代型無人宇宙実験システム「USERS」においてもアブレーターの開発を担当しましたが、今回は「USERS」のアブレーターに比べて密度を5分の1に抑えた、世界最高水準の低密度アブレーターの開発に成功し、カプセルの大幅な軽量化に貢献しました。

当社は、今後とも最先端の宇宙機器開発を通じて、わが国の宇宙の開発利用推進に貢献していきます。