ページ内移動用のメニューです。


医療用ロボット開発に向けたマーケティング会社の共同設立

2013年10月21日

 

 川崎重工業株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:村山 滋 以下「川崎重工」)とシスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、医療用ロボット※1を開発、製造、販売するためのマーケット調査を行う株式会社メディカロイド(本社:神戸市、代表取締役社長:橋本 康彦 以下「メディカロイド」)を共同で設立しました。
 メディカロイドは、世界で需要拡大が見込まれる医療用ロボットを中心に製品企画を行い、将来に向けた開発、製造、販売体制を構築します。
出資した両社は、産業用ロボットの技術を保有する川崎重工と検査・診断の技術を保有し、医療分野に幅広いネットワークを持つシスメックスの強みを活かして、メディカロイドのマーケティング活動を強力に支援し、世界の医療産業の発展に寄与していきます。

 

1.背景

 

 日本をはじめ先進国では高齢化が急激に進み、生活習慣病※2が増加するなど医療費の高騰が社会問題化しています。また、予防医療や個別化医療※3への関心の高まりなど、医療需要の増加やニーズの多様化が進んでいます。これらの環境の中、患者さんにとって最適な治療方法の選択や負担の軽減、さらには、社会全体として医療費の抑制を実現する方法の一つとして、早期に病気を発見し早期回復を目指した低侵襲治療※4により治療を最小化することが挙げられ、この分野でロボットの活用および貢献が期待されています。
 また、日本政府は医療機器を戦略産業として育成し、日本経済再生の柱とすることを目指しています。現在、輸入超過である国内の医療機器産業を強化し、近い将来に高齢化が進む新興国へも展開していく計画があり、その実行に向けてロボットの役割が大きくなると予想されています。
 川崎重工とシスメックスは2012年度より医療用ロボット研究会を立ち上げ、医療用ロボットの事業化における課題など検討を重ねてきました。その結果、両社の技術および販売網を融合することで、日本のみならず海外にも展開し、国際競争力がある事業を行うことが可能であるとの結論に達しました。

 

2.概要

 

 メディカロイドは、2013年10月より医療用ロボット開発に向けたマーケティング活動を開始します。
 医療用ロボットを開発、製造、販売するには、臨床試験※5などの治験※6を行い、薬事承認を取得し、販売網を整備するなど、大きな投資と長期にわたる製品化の期間が必要であり、製品企画が非常に重要です。メディカロイドでは、医療動向を見据えながら現場のニーズにマッチした最適な製品企画を行います。さらに製品企画の段階から将来のグローバルな販売を見据え、体制の構築を推進していきます。
 これらを実現するために、メディカロイドは、川崎重工のロボット技術を基盤としたものづくり力とシスメックスが持つ検査・診断分野での技術、ノウハウやグローバルな医療ネットワークを融合していきます。
 活動の拠点は、先端医療技術の研究開発拠点である神戸医療産業都市(ポートアイランド)とし、大学病院など医療関係者や企業、行政とも連携を取りながら、効率よくマーケティングを進め、世界に発信できる国産の医療用ロボットの開発を目指します。

 

3.メディカロイドの事業内容

 

 医療現場からニーズを吸い上げるマーケティング活動を行うとともに、将来の医療動向も踏まえ、多面的に事業化の可能性を勘案して製品企画を行います。大学病院など医療機関、専門技術を保有する企業、薬事承認の相談ができる行政など製品化に必要なあらゆる分野との連携を進めていきます。
 また、事業計画を立案し、製品開発、製造、販売、サービスの体制構築を川崎重工およびシスメックスとともに推進していきます。

 

4.今後の予定

 

 2013年10月より神戸医療産業都市(ポートアイランド)に事務所を開設し、2014年度まで医療用ロボットのマーケティング、製品企画に注力します。さらに企業、行政、アカデミアが連携しやすい環境(オープンプラットフォーム)を構築し、2015年度から順次、開発、製造、販売、サービスへと移行していきます。2030年には売上1,000億円の事業を目指します。

 

【メディカロイドの概要】

 
会社名
株式会社メディカロイド
Medicaroid Corporation
 
所在地
神戸市中央区港島南町5-5-2 神戸国際ビジネスセンター503
 
設立
2013年8月29日
 
資本金
1,000万円
 
出資比率
川崎重工
50%      
シスメックス
50%
 
社長
橋本 康彦(川崎重工業株式会社)
 
副社長
浅野 薫(シスメックス株式会社)
 
役員及び従業員数
11名
 
事業内容
医療用ロボット製品化のためのマーケティング
       
       
 
※1
: 
医療用ロボット
医療分野で使用されるロボット。製薬工程や調剤工程で人とは隔離されて使われるなど産業用ロボットの範疇に入るタイプと手術支援ロボットや放射線照射ロボットなど人(患者さん)と接触または共存しながら使われるタイプの2種類がある。販売する場合、後者には原則的に治験や薬事法認証など公の機関の認可が必要である。
 

※2

生活習慣病

食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲食等の生活習慣がその発症・進行に関与する疾患群。
日本では生活習慣に起因する疾病として主として、がん、脳血管疾患、心臓病などが指摘され、それらは日本人の3大死因ともなっている。
 

※3

個別化医療

一般的にテーラーメード医療と言われ、患者一人ひとりの個性にかなった医療を行うこと。
 

※4

低侵襲治療

手術や薬剤投与に伴う身体的な負担(痛み、発熱、出血など)をできるだけ軽減する治療。例えば、患者さんへの身体的負担が少なく、早期の回復が見込まれる内視鏡やカテーテルなど医療機器を用いた治療のこと。
 

※5

臨床試験

新規の薬剤や医療用具等の安全性や有効性などを確認するための試験。
 

※6

治験

医薬品、もしくは医療機器の製造販売に関して、薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験のこと。
       

 

前のページへ戻る


ページの終わりですページの先頭へ戻る