潜水艦・深海救難艇及び関連装置

川崎重工は1906年(明治39年)に国産初の潜水艇を神戸工場で建造して以来、1960年(昭和35年)には海上自衛隊向け国産初の潜水艦初代「おやしお」を建造する等日本における潜水艦建造のパイオニアとして水中技術を磨き、我国海上防衛基盤の一端を担い続けています。


潜水艦おやしお

長さ 82.0m
8.9m
深さ 10.3m
基準排水量 2,750トン

おやしお型潜水艦の1番艦として、平成9年度(1997年度)に就役。船型には葉巻型が採用され、捜索能力およびステルス性能の大幅な向上がなされている。


潜水艦うんりゅう

長さ 84.0m
9.1m
深さ 10.3m
基準排水量 2,950トン

そうりゅう型潜水艦として、平成21年度(2009年度)に就役。
スターリング機関の採用による潜航性能の向上、各種システムの自動化、捜索能力およびステルス性能の更なる向上がなされている。


深海救難艇(3号艇)

長さ 12.4m
3.2m
高さ 4.3m

当社が建造した深海救難艇(DSRV)1号艇、2号艇につづき、3号艇として、平成29年度(2017年度)に就役。
不慮の事故に遭った潜水艦から乗員を安全に救出することを目的とした救難艇。潜水艦救難艦「ちよだ」に搭載。同艦から発進後は誘導支援を受けつつ、自艇に搭載している音響装置を使用して潜水艦に接近。潜水艦の脱出ハッチへメイティング装置を用いて結合し、乗員を移乗させて潜水艦救難艦へ帰艦する。


深海潜水訓練装置

海上自衛隊潜水医学実験隊殿向けの飽和潜水・その他潜水の陸上設置型訓練装置。

飽和潜水とは、高い圧力のかかる深海の環境下に長期間滞在して体を慣らしていくことで大深度、長期間の潜水を可能とする潜水方法であり、高い圧力環境下において人間が長期間滞在するための環境制御や生活支援を行うための装置が必要となる。