LNG(液化天然ガス)運搬船

川崎重工は、欧米以外では初めてのLNG運搬船を1981年に建造し(坂出工場において)その後も数々の実績を積み重ね、大は182,000m3型から小は内航向け2,500m3型に至るまでのバラエティに富んだ船型でLNG運搬船を世に送り出して来ました。


LNG SAKURA(第1731番船)

全長 約300.00m
48.90m
深さ 27.00m
貨物タンク容量 177,377m3
竣工 2018年2月26日

2016年に運用が開始された新パナマ運河を通峡でき、かつ世界の主要なLNGターミナルへ入港できる従来船の船体寸法を維持しつつ、加えてストレッチタンクを採用し貨物タンクを大型化。
モス型LNG運搬船としては世界初となるDFD電気推進システムを搭載し、低速域から高速域まで幅広い船速域で優れた燃費性能を発揮。


BISHU MARU(第1713番船)

全長 約293.00m
48.90m
深さ 27.00m
貨物タンク容量 165,109m3
竣工 2017年12月26日

2016年に運用が開始された新パナマ運河を通峡でき、かつ世界の主要なLNGターミナルへ入港できる従来船の船体寸法を維持しつつ貨物タンクを大型化。
主機関には当社開発の再熱式蒸気タービン推進プラント「川崎アドバンストリヒートタービンプラント」を搭載し、燃費性能を向上。


SUN ARROWS(第1593番船)

全長 約151.00m
28.00m
深さ 16.00m
貨物タンク容量 19,176m3
竣工 2007年11月9日

LNG消費地の需要量に応じたユニークな船型。
サハリンを主要積地として計画され、気温-25℃、海水温-2℃の寒冷地に対応するための対策を構造、搭載機器類に講じている。


鶴佑丸(第1706番船)

全長 約88.80m
15.30m
深さ 7.20m
貨物タンク容量 2,538m3
竣工 2013年10月31日

外航大型船が入港できない地域へもLNG供給を可能とする内航の小型船。LNG産出国から外航大型船で輸入されたLNGを日本国内で受け取り内航輸送にあたる。
貨物タンクは外航大型船に採用しているモス型と異なり、蒸発した天然ガス(ボイルオフガス:BOG)を耐圧構造のタンク内に閉じ込める蓄圧式タンクシステムを採用。


防熱システムには当社独自開発の川崎パネル方式の防熱性能を高度化し、LNGの蒸発率(ボイルオフレート:BOR)は約0.08%/日以下。

外航大型船の推進機関は

  • DFD電気推進システム
    (LNG SAKURAに搭載)
  • 再熱式蒸気タービン推進プラント
    (BISHU MARUに搭載)
  • ME-GI
    (二元燃料の2サイクルディーゼル機関)

の中から選定可能

信頼性の高いモス型LNGタンクの従来の真球形状の円形の垂直断面を正方形に近づけるよう変形させた新形状モス型タンクを開発済み。これによりタンク幅・長さを変えずに積載容量を15%増加でき、新パナマ運河対応に寄与。

LNG(液化天然ガス)運搬船

川崎重工は、欧米以外では初めてのLNG運搬船を1981年に建造し(坂出工場において)その後も数々の実績を積み重ね、
大は182,000m3型から小は内航向け2,500m3型に至るまでのバラエティに富んだ船型でLNG運搬船を世に送り出して来ました。