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スーパーバイク/スーパースポーツ世界選手権第3戦 スペイン大会 2008年4月6日
中段の混戦から着実な前進へ
#100 Makoto Tamada

 スーパーバイク世界選手権第3戦スペイン大会が、4月4日〜6日の3日間、バレンシア・サーキットで開催された。前戦オーストラリア大会から約1か月のインターバル。大会3週間前には、バレンシアで合同テストが行われた。このテストに参加した「Kawasaki PSG-1 Corse」の玉田誠とR・ラコーニの両選手は、開幕2戦で課題になったチャターの解消に取り組んだ。エンジン、車体ともに、優勝争いに加わるまでには仕上がらなかったが、テストの成果は、予選のリザルトに数字となって現れることになった。

 

[ スーパーバイク レポート ]

#55 Regis Laconi
 
#100 Makoto Tamada
 

 

 

 

 


 玉田は1回目の予選で12番手につけると2回目も12番手をキープして今季初のスーパーポール進出を果たす。上位16台で行われるタイムアタックでも12番手。今季ベストリザルトの3列目から決勝に挑むことになった。チームメートのラコーニは、1回目8番手。2回目は13番手にポジションを落とすが、2戦連続でスーパーポール進出を果たし、最終的に15番手グリットを獲得した。

 今大会の予選は、今季最高の大接戦となった。予選では、トップタイムをマークしたC・チェカ(ホンダ)から1秒差以内に17台という大接戦。スーパーポールでも、PPを獲得したM・ノイキルヒナー(スズキ)から1秒差以内に11台という厳しい戦い。今季最高のバトルに大きな注目が集まった。

 3日間連続で好転に恵まれたスペイン大会。第1レースは24℃。第2レースは30℃まで気温が上昇。快晴の中で熱戦が繰り広げられた。

 第1レースは、30台が出場、完走20台という大荒れのレースとなり、L・ランジィ(ドゥカティ)が優勝。予選12番手の玉田は、オープニングラップ14番手から着実にポジションを上げて今季最高位となる9位でフィニッシュ。予選15番手のラコーニも、玉田とともにセカンドグループの大集団の中で熱走を見せ、チームメートの玉田に競り勝つ形で今季最高位の8位でゴールした。

 転倒者が続出した第1レース。そのために第2レースは怪我をした3選手がキャンセル、27台でスタートが切られた。このレースで勝ったのは芳賀紀行(ヤマハ)で、T・ベイリス(ドゥカティ)、C・チェカ(ホンダ)との熾烈な戦いを制した。第2レースも、セカンドグループは大集団。第1レースで8位と健闘したラコーニが第2レースも9位と、2レースともにトップ10入りを果たした。一方、セカンドグループ後方につけた玉田は、前を走るR・ロルフォ(ホンダ)をなかなか抜けずフラストレーションのたまるレースとなり、14番手を走行していた8周目、ロルフォの後輪に接触して転倒、惜しくもリタイヤに終わった。バドビーニは21位だった。

[ スーパースポーツ レポート ]

#21 Katsuaki Fujiwara
 

 

 


 併催のスーパースポーツは、「Gil Motor Sports」から出場の藤原克昭が、初日3番手から2日目には2つポジションを落としたが、今季最高位の予選5番手。ウォーカーも初日8番手から2日目14番手へとポジションを落とすが、両選手ともに今季ベストグリットを獲得した。大会前のバレンシア合同テストで車体とサスペンションのセッティングが進んだ流れを汲み、さらにタイムを上げてきた。

 迎えた決勝では、大集団に膨れ上がったセカンドグループで両選手ともに熱走を見せる。序盤グループのトップにつけた藤原は、フロントタイヤのグリップに苦しみ、じりじりと後退するも最終的に11位でフィニッシュ。一方、オープニングラップ15番手とグループの後方につけたウォーカーは、粘り強い走りで9番手に浮上。今季ベストリザルトでチェッカーを受けた。両選手ともに納得のいくリザルトではないが、次戦に期待をつなぐ結果だった。

 

#100 Makoto Tamada
 
#9 Chris Walker
 

 

玉田誠(スーパーバイク 9位/リタイヤ)のコメント
 「バレンシアテストでバイクのセットアップがかなり進んだ。今大会はニュースペックのエンジンが投入されて馬力アップを体感することが出来た。しかし、そのエンジンパワーをきっちりと使い切る状態までいかなかった。まだまだ課題はあるが、それが解決していけば、ポテンシャルも順位も上がっていくと思う。第1レースは、まるでグリップしない状態だった。転倒者が続出したのがわかるような気がした。第2レースはロルフォと接触して転んでしまった。次戦に向けて、この後、スペインのへレスでテストをする。ベースとなるセッティングを見つけられれば、エンジンのパフォーマンスをフルに出せるはず。とにかく、確実にリザルトを上げていきたい。」

R・ラコーニ(スーパーバイク 8位/9位)のコメント
 「8位より上を目指していたが、開幕からの2戦の結果を考えれば、大きな前進だった。第1レースはチャターに苦しみタイヤのグリップも悪かった。第2レースは、セッティングの変更がうまくいって、フィーリングが良くなった。今日は、苦しい走りだったが、その状態の中でもいいリズムをキープして最後まで走り切ろうと思っていた。両レースともにスタートは良かった。バイクの開発もいい方向に向かっている。全力を尽くしてくれたチームに感謝したい。」

C・ウォーカー(スーパースポーツ 9位)のコメント
 「金曜日は8番手と順調なスタートだったが、土曜日にタイムを更新することが出来ずポジションを落としたのが残念だった。決勝は、バイクの状態は良かったが、10ラップしたころからタイヤのグリップが落ちて苦しい走りになった。特にフロントが厳しかった。トップの4台は快調に走っていたが、それ以降の選手はみんな同じ問題に苦しんでいたはず。満足のいく結果ではないが、次につながるレースが出来たと思う。」

藤原克昭(スーパースポーツ 11位)のコメント
 「車体とサスペンションのいい状態が見つかり、気持ち良く走れた。開幕2戦とはまるで違うバイクだったし、やっとシーズンが開幕した気分だった。しかし、決勝ではまったく別のフィーリングになってしまった。フロントタイヤがグリップせず、ペースを上げられなかった。テスト、予選と快調だったし、今回はもっと上のリザルトを狙っていた。何回も転びそうになったけれどなんとか完走することが出来た。次戦は絶対に結果を出したい。」

[ スーパーバイク 決勝リザルト ]
レース1
Pos. No. Rider Machine
1 57 L・ランツィ Ducati
2 21 T・ベイリス Ducati
3 11 T・コルサー Yamaha
4 10 F・ニエト Suzuki
5 7 C・チェカ Honda
6 31 K・マガリッジ Honda
7 36 G・ラビッラ Honda
8 55 R・ラコーニ Kawasaki
9 100 玉田 誠 Kawasaki
10 44 R・ロルフォ Honda
11 38 中冨 伸一 Yamaha
12 54 K・ソフォーグル Honda
13 83 R・ホランド Honda
14 96 J・スマルツ Ducati
15 94 D・チェカ Honda
16 3 M・ビアッジ Ducati
17 86 A・バドビーニ Kawasaki
18 22 L・モアリー Honda
19 37 D・L・オリッチ Honda
20 77 L・ナポレオン Yamaha
 
レース2
Pos. No. Rider Machine
1 41 芳賀 紀行 Yamaha
2 21 T・ベイリス Ducati
3 7 C・チェカ Honda
4 23 清成 龍一 Honda
5 11 T・コルサー Yamaha
6 34 加賀山就臣 Suzuki
7 111 R・シャウス Ducati
8 3 M・ビアッジ Ducati
9 55 R・ラコーニ Kawasaki
10 10 F・ニエト Suzuki
11 36 G・ラビッラ Honda
12 57 L・ランツィ Ducati
13 84 M・ファブリッツィオ Ducati
14 96 J・スマルツ Ducati
15 54 K・ソフォーグル Honda
16 38 中冨 伸一 Yamaha
17 44 R・ロルフォ Honda
18 94 D・チェカ Honda
19 83 R・ホランド Honda
20 31 K・マガリッジ Honda

[ スーパースポーツ 決勝リザルト ]
スーパースポーツクラス
Pos. No. Rider Machine
1 26 J・ラスコルツ Honda
2 99 F・フォーレ Yamaha
3 18 C・ジョーンズ Honda
4 23 B・パークス Yamaha
5 69 G・ナンネッリ Honda
6 65 J・リア Honda
7 55 M・ロッコリ Yamaha
8 147 A・ロドリゲス Yamaha
9 9 C・ウォーカー Kawasaki
10 8 M・アイッチンソン Triumph
11 21 藤原 克昭 Kawasaki
12 105 G・ビジエロ Honda
13 14 M・ラグリブ Honda
14 31 V・カリオ Honda
15 17 M・プライア Honda