ロケット射点設備

川崎重工では、昭和50年に宇宙開発事業団・種子島宇宙センターにN-Iロケット射点設備を納入し、それ以降N-II,H-I,H-II,H-IIA及びH-IIBロケット射点設備の開発、設計、施工を行いました。

納入した設備は、日本の基幹ロケットの打上運用に現在も使用されています。

[写真ご提供:国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構殿]


写真

大型ロケット整備組立棟
液化水素貯蔵タンク
水素ガス処理場
高圧ガス噴射設備

特長

  • 大型ロケット整備組立棟(屋高さ81m × 幅654m × 奥行き34.5m)は、H‐IIA及びH‐IIBロケットの組立、衛星の搭載及び打ち上げ当日までの点検・整備を行う建屋で、ロケット2機同時に組立・整備が可能です。
  • 大型ロケット整備組立棟の「前面扉」は、2枚の引き戸方式となっており、1枚の扉が高さ67.46m、幅26.95m、厚さ2.5m、重さ400tもあり、2005年5月19日付けで「世界最大の扉」としてギネス ワールド レコードに登録されました。
  • 液化水素貯蔵タンクは、ロケットの燃料である液化水素(LH2)を貯蔵するもので、LH2貯蔵タンク容量としては、国内最大です。以下に主要諸元を示します。
    • 球形二重殻貯槽(容量:540m3)×3基  ・タンク内径 10.55m
  • 水素ガス処理場は、ロケットからの排出水素ガス(GH2)を燃焼処理(水封式LPGバーナ燃焼方式)する設備で、処理量は80,000 Nm3/Hr です。
  • 高圧ガス噴射設備は、ロケットエンジンから放出されるの未燃水素ガス(GH2)を燃焼処理・拡散させる設備です。
  • フェアリング組立作業台は、衛星とフェアリングの結合/整備を行う設備です。

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