ガスタービンとは

ガスタービンの作動原理

ガスタービンは、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンと同じ内燃機関の一種であり、その作動原理も、吸気・圧縮・燃焼(膨張)・排気という同じサイクルで作動しています。しかし、その基本的運動が、レシプロエンジンの往復運動に対して、ガスタービンは回転運動である、という大きな相違点があります。

ガスタービンの基本原理は、右の図で示したように、まず空気を遠心圧縮機で圧縮し、この圧縮した空気を燃焼器に導いて燃料を連続的に燃焼させて高温・高圧のガスを発生させます。このガスをタービン(円板に多数の翼を付けた翼車)で膨張させて得られる回転エネルギーによって前段の圧縮機をまわすとともに、残りのエネルギーを出力軸で取り出すのが、産業用ガスタービンです。

ガスタービンの特徴

回転機関であるため、往復運動を回転運動に変えるメカニズムが要りません。

レシプロエンジンはその構造上、作動流体を増やして出力を高めるということが困難ですが、ガスタービンは作動流体を連続的に多量に処理できますので、大出力化が極めて容易です。

レシプロエンジンはサイクルの全行程をシリンダとピストンだけで行いますが、ガスタービンは、圧縮は圧縮機、燃焼は燃焼器、膨張はタービンで、それぞれ専門的に行います。

レシプロエンジンは断続的に燃焼しますが、ガスタービンは燃焼が連続して行われますので、一度着火して起動させると、燃料供給を停止させるまで燃焼が続きます。

GREEN Gas Turbinesとは

エネルギー利用の効率化と、環境への配慮を実現し、顧客に充実したサービスを提供できるガスタービン−1972年の第一号機開発以来、私たちが守り続けてきたカワサキガスタービンの理念です。製品に託した私たちの想いは、世界のマーケットで評価され、非常用発電設備やコージェネレーションシステムの駆動源として、これまでに10,000台(2014年3月末現在、エンジン台数ベース)を超える製造実績を築いてきました。

大きく実を結んだカワサキガスタービン−その理念をさらに高めていくために、私たちは、この製品に「GREEN Gas Turbines」という新たな名前を付けました。