波高何mまで航海できるのか?
ジェットフォイルの翼走限界波高には、波の周期(波長)、波の方向、船長の技量など、さまざまな要素が絡みあっていて一概にはいえませんが、一般的には波高3.5m程度まで航走可能です。
さらに具体的に述べると
- 波長が80m以上のいわゆる「うねり」であれば航海はきわめて容易であり、有義波高5~6m以上でも航海が可能です。1970年代半ばにボーイング社が行なった試験航海では 、実に波高13mの中を航走した例があります。
- 波長が70~80m位の条件であれば、有義波高4.0~4.5mまでは大丈夫です。
- 波長が50mと短く、時に30m程度の極端に波長の短い、いわゆる三角波が混じるという悪条件を考えても、およそ有義波高3.5mまでは航海できます。
- ※有義波高:
- 波の高さは、通常「有義波高」で表示します。有義波高とは、観測された波のうち、波高の高い方から1/3までを取り出して平均化したものです。このため、有義波高を1/3最大波と呼ぶこともあります。有義波高とほかの波との関係は、下図の通りです。
有義波高 |
1.00m |
2.50m |
3.50m |
高い方から1/100の平均波高(最大波高) |
1.61m |
4.03m |
5.64m |