緩衝リンク型落橋防止装置「Kリンク」

地震時の衝撃力を緩和し、地震力の減衰にも有効

特許:第2930575号

国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)登録:020007

装置の概要

従来の一体リンク型落橋防止装置のリンクプレートを分断し、分断部に緩衝ゴムを配置して連結ロッドで結合した構造となっています。リンクの引張・圧縮のいずれに対しても、緩衝ゴムには常に圧縮力が作用する機能であり、地震時双方向の力に対して緩衝・減衰に有効な装置です。
また、市販の材料で構成することで、低コストを実現しています。

Kリンク施工例(下部工連結タイプ)

特長

地震時双方向の衝撃力緩和・減衰に有効

2種類の緩衝ゴム(引張側緩衝ゴム・圧縮側緩衝ゴム)により、リンクプレートに作用する交番力を常にゴムの圧縮力に変換する機構を持ち、

地震時双方向の衝撃力を緩和・減衰します。

市販品の利用による低コスト化

特殊な材料・加工を必要とせず、鋼板と市販のゴム・ロッド・ピンで構成された、低コスト型構造です。

取付・メンテナンスが容易

地震災害や定期点検の結果、取り替えが必要になった部品(緩衝ゴム等)は、簡単に取り替えができますのでメンテナンスも容易です。

基本構造

構造図

  • 一体のリンクプレートを分断し、分断部に2種類の緩衝ゴム(引張側緩衝ゴム、圧縮側緩衝ゴム)を配置しました。
  • 分断したリンクプレートをロッドで連結することにより、地震力を緩衝ゴムにとって必ず圧縮になるように変換する機構となっており、ゴムの圧縮変形特性を有効に活用しています。
  • 地震時の双方向力に抵抗するため、衝撃力の緩和と地震時エネルギー吸収の効果が倍増します。

性能確認試験

試験結果

  • 本緩衝装置はひずみ硬化型で、衝突初期には大きく変位するが、変位が大きくなるとそれ以上変位しない。
    >>> 緩衝性・変位制限効果を示す
  • 荷重載荷時と除荷時の各サイクルでヒステリシスループを描く。
    >>> 減衰性が期待できる

納入実績(2005年3月現在)

主要実績
阪神電気鉄道株式会社淀川橋梁
神戸市神戸新交通PI線延伸事業
東京都茅場橋
大阪府高浜誇道橋
高知県物部川大橋
愛媛県九町第一橋
岐阜市金華橋
岐阜県朝霧橋、兼山橋、松谷橋、若栗橋
南島町南島大橋、阿曽浦大橋
茨城県勝田橋
愛知県境大橋
総実績

下部工連結タイプ:166基

桁連結タイプ:476基

総代理店

川重商事株式会社 神戸本部

〒650-0024 神戸市中央区海岸通8番

TEL:078-333-2806 / FAX:078-391-1520

E-Mail:k-link-ksc@corp.khi.co.jp

製造元

川重ファシリテック株式会社 設備技術部

〒675-0155 兵庫県加古郡播磨町新島8番地

TEL:079-435-2106 / FAX:079-435-9732

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