社長あいさつ

代表取締役社長
永山 慶一

当社は、1981年、川崎重工業株式会社航空機事業本部(現在の航空宇宙システムカンパニー、以下カンパニー)の設計技術作業の拡大に対応し、技術関連業務の効率化、グループ全体の技術の蓄積、維持向上等を目指す関係会社として設立されました。
以来 40年にわたり、カンパニーを最大のお客様として、その手掛けた数多くのプロジェクト ~防衛/民間の航空機、ヘリコプター、誘導弾、宇宙関連機器など~ に対して、研究開発、設計、試験、生産技術、情報技術等の支援を行うことで、各プロジェクトの成功、さらにそれらを通じてカワサキグループの発展にも寄与してきました。


1. 優れた技術・製品を提供することにより、顧客に信頼される企業をめざす。
2. 健全なる事業活動を展開することにより、社会に貢献する企業をめざす。


と定めた経営理念は、さまざまな環境が変化している現在でも変わらない根幹です。

近年の我が国の航空宇宙産業の事業環境は、世界経済の不透明さ、防衛装備品に係る予算の緊縮傾向等、厳しい状況にあります。さらに昨年2020年初めからの新型コロナウイルスの感染拡大は、今も世界中の人々の生活に大きな影響を及ぼしており、特に国際的な航空旅客輸送への甚大な影響は徐々に回復する兆しは見えているものの、航空宇宙産業の業績がコロナ禍以前の水準に戻るのには数年は要する見通しです。

当社もこれまで以上に業務効率化を追求することはもちろんですが、当社の強みである、これまでカンパニーと一体となって培ってきた高い専門技術や豊富な経験、それらに裏打ちされた信頼を活用して、将来的にカンパニーのみならず新たなお客様に対しても、より高い価値を提供していくために基盤を整えるチャンスであると考えています。

さて、技術や経験を売り物とする当社において、最も貴重な財産は、それらを体現する一人ひとりの従業員です。すべての従業員にとっての働きやすい職場づくりを推進するとともに、計画的な教育、研修の実施と自己練磨、そして積極的なコミュニケーションにより、個々人および組織としてのレベルアップに努めています。

当社は新たな10年に向かって、すべての従業員の力を結集し、お客様にそして社会に、より一層貢献できるようチャレンジしてまいります。


2021年7月吉日