設計分野

航空機や宇宙機器の開発、製造、維持改良などには高度な専門知識と経験が求められます。 その中で、空力・構造・装備・電気電子・ソフトウェアなどに関する設計技術を各分野のプロフェッショナルが提供しています。

構造設計

航空機構造に必要な機能性能要求(強度・剛性、重量要求、耐環境性、安全性等)を満足させるとともに製造性、運用時の整備性等に配慮し最適設計します。CATIA等を用い、三次元モデルにて、構造部材の構成/配置、形状寸法、材料、ファスナ類等を検討し、生産に供する製造図面を製作します。 更に、生産工程で生じた不具合に対し、技術的観点から原因究明や処置検討を実施するとともに、生産性向上を目指した設計改善も行います。

装備設計

航空機は、多岐にわたる装置から構成されるシステムを搭載して初めて安全かつ快適に飛行することができます。その主要システムである操縦系統、降着系統、油圧系統、動力系統、空調系統等の航空機装備に関する設計業務を行っています。 その他に、輸送機における物資輸送/空中投下や哨戒機における捜索兵装等を行うための任務システムに関する設計業務も行っています。

電気電子設計

近年様々なシステムや製品でコンピュータ技術・ネットワーク技術が活用されていますが、航空機分野でもその油圧・機械装置が、より軽量でより高度な制御を可能にする電気制御・駆動に置き換えられようとしています。航空機の電気・電子システムが安全にかつ適正に機能するようシステム設計・艤装設計をはじめ、電磁波解析、各種技術試験を担当しています。

ソフトウェア設計

航空機及びその搭載システムの制御等に使用される計算機のソフトウェア(組み込みソフトウェア)の設計、製造、保守を行っています。 その他に、製造した航空機などの性能確認や整備のための器材のソフトウェアや、パイロット他が訓練するためのシミュレータなどのソフトウェアの設計、製造、保守を行っています。